劇場公開日 2008年7月12日

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ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌 : インタビュー

2008年7月1日更新

昨年GWに公開されてスマッシュヒットを記録した実写版「ゲゲゲの鬼太郎」に早くも続編が登場。鬼太郎(ウエンツ瑛士)、猫娘(田中麗奈)、ねずみ男(大泉洋)ら前作から続投するおなじみの妖怪たちに加え、本作で人間のヒロインとして登場する楓を演じた北乃きいにインタビューした。1000年前の妖怪と人間の許されざる恋を発端とした悲劇の事件を描く本作で、妖怪たちと出会い成長していく楓を演じた彼女の素顔は?(取材・文:編集部)

北乃きい インタビュー
「楓は“緑”っぽい子。北乃きいは“黄色”だと思うんです」

鬼太郎ファミリーに新たに参加したヒロイン・楓役の北乃きい
鬼太郎ファミリーに新たに参加したヒロイン・楓役の北乃きい

幸福な食卓」で映画初主演を飾ってから早2年、07年は女子高生のいじめを描いたシビアなTVドラマ「ライフ」に主演して話題となった北乃きい。本作で演じる内気なヒロイン・楓のように、内向的だったりシリアスだったりする役どころが多い彼女だが、インタビューに応じる姿は笑顔がキュートで元気溌剌。今回の映画では、とにかくアクションシーンが楽しかったそうだ。

役柄とは一転して元気いっぱい
役柄とは一転して元気いっぱい

「ワイヤーやハーネス(安全帯)を着けてアクションしたのが初めてで、すごい嬉しかったんです(笑)。吊り下げられて頭に血が上ったり痛かったり、大変なこともありましたけど、その分、楽しかったです」

もともとアクションに興味があったという彼女は、今後も「ワイヤーアクションをやりたい!」と意欲満々で、憧れの女優のひとりにはアンジェリーナ・ジョリーを挙げた。「ちゃんとトレーニングを積んで、吹替えなしでリアリティを追求したアクションをやってみたいです」

そんな元気印の彼女も、実は「人見知りで、共演者の方ともうまく話せないことが多い」という。「楓のおばあちゃんっ子で人見知りというところは、プライベートの私に少し似ている」と分析するが、彼女は役作りの際に、キャラクターや映画全体の印象を“色”でイメージするそう。

「初めて演技をする時に、どうやって役作りをすればいいかわからなかったんですが、そのうち色で例えるとわかりやすくなりました。楓は“緑”っぽい子で、鬼太郎さんや妖怪たちと出会い、学び、成長していって、だんだん“黄色”が入っていき、最後は“黄緑”になる。(黄色という)明るい色が入って、みんなとワイワイ楽しめるようになるんです」

では、“北乃きい”は何色?

「北乃きいは“黄色”だと思ってます。最初に(人に)そう言われてから“北乃きいは黄色”と自分にも言い聞かせ、仕事になるとスイッチが入る感じです。北乃きいを知る人はは“すごいしゃべる子”というイメージをお持ちだと思うんですけど、プライベートではすごく静かなんです。普段の私は、家族にも言われますが“白”だと思います」

今年は本作のほか、「ラブファイト」(11月15日公開/成島出監督)、「ハルフウェイ」(来春公開/北川悦吏子監督)など出演映画の撮影が続いている。「ライフ」でドラマの主演も経験し、映画の現場で感じることは?

多くの試練を鬼太郎たちと乗り越え、 成長していく楓
多くの試練を鬼太郎たちと乗り越え、 成長していく楓

「ドラマは撮影直前まで台本が決まらないこともあり、時間に追われる中で気持ちを入れて演じるというのが自分にはまだ難しい。映画は時間がある中で出来ることが多いので、役作りに専念できるというのはありますね。もっともっとお芝居が上手くなって、すごい女優になれば、ドラマがもっと楽しめるんじゃないかなって思います。『ライフ』の時は、楽しいというより不安や心配が大きかった」

人気・実力とも急上昇で大忙しな彼女だが、難しい演技の場面でも「たぶん、色があれば大丈夫です!」と笑顔は崩さない。その絶やさない笑顔の裏には、彼女なりの強い思いが隠されている。

「『つらい時こそ笑っていよう』という言葉がありますが、感じがいいと思う人のところには、必ず笑顔があるんです。最近、『逃げ出すのはいつでも出来るけど、頑張るのは今しか出来ない』という言葉が好きで、学校と仕事を両立していく中でたまには寝坊したいとか思うこともあるんですけど(笑)、頑張るのは今しかできない。もし、未来か過去どちらかに行かせてあげると神様に言われたとき、胸を張って未来に行きたいといえるような、悔いのない過去にしていきたいなって思ってるんです。今が楽しければ……というのも一理ありますが、少し先を見て、ちょっとだけでも視野を広げてみると、人生ってもっともっと楽しくなると思います」

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