劇場公開日 2008年2月9日

「素晴らしい主題ではあるのだが」潜水服は蝶の夢を見る Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0素晴らしい主題ではあるのだが

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 65
音楽: 65

 重病で全身麻痺となり片目以外動かせなくなった有能な元雑誌編集者が、唯一動く片目で気の遠くなるような忍耐で本を書く。

 絶望的な状況でかろうじて生きる希望を見出すのが、本を書くということを目的にすること。仕事を離れ家族の大切さを知り、今までの自分を見つめなおす。そして体が動かない分、彼の思考は深く自由に動く。家族がいながらも他の恋人のことまで隠さず書いたのは、そのような心境の変化からだろうか。

 いい映画かもしれません。絶望の中から希望を見出したりちょっとした暖かさに気付いたりとかは、人生の中でも重要な主題でした。
 ただしそれでもあまり好きにはなれませんでした。主題が重いというのも1つの理由ですが、例えば本人の絶望とかが潜水服を通してやや抽象的に描かれていたりして、それが私には直接しっかりと伝わってきませんでした。やや詩的に描かれすぎていたようにも思います。

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Cape God