「普通ならストーカーで捕まる」10日間で彼女の心をうばう方法　マスター＠だんだんさんの映画レビュー（感想・評価）

何をやっても中途半端で本気になれないマイクは、マネージャーという肩書きはついたものの、親が経営するモーテルを片手間に手伝っているだけの、言うなればボンボン。
もちろん女にはモテず彼女もいない。

そんなマイクが宿泊客の女性に一目惚れしてしまい、彼女の気を惹くためならこまめに動く。なんでもする。
まだ若いのに目標のない日々を送っていた男が、恋にも仕事にも目覚めるのだから、女で男が変わる典型だ。その様変わりが楽しく、実に健気だ。

その宿泊客がジェニファー・アニストン。
一見、どこにでもいそうなオネエさんだが、親しみやすい雰囲気と近寄りがたい冷たさを併せ持つ。もちろん色気もある。

そんなジェニファーにコロッといくのがマイクことスティーブ・ザーン。はいつくばるようなアタックだが決して植物系ではない。
こまめだし、それはもう一生懸命だ。ストーカーと間違われないのは、ひ弱な風貌と彼女を想う一途さのおかげで、肉食系とも違い、むしろバイセクシャルなタイプのマイクにスティーブ・ザーンはぴったりだ。

最初は見た目(とくにお尻)にふらふら～といったマイクだが、アタックを繰り返すうちにスーの内面的な部分に惹かれていく。
頑張れば、ジェニファーのような美人も落とせる。
男にとっては、たいへん都合のいい話で、そりゃー大衆の中で観るより、そっとDVDで見てニンマリしてるほうが合ってるわなー。劇場未公開＝正解！！