夢遊ハワイ

劇場公開日:

解説

“大人への階段を上る若者の姿”を描いた青春ドラマ。主演は「僕の恋、彼の秘密」で台湾のアカデミー賞、台湾電影金馬賞の新人賞を獲得したトニー・ヤン。ヒロインに本作が映画デビュー作となるチャン・チュンニン。監督は本作がデビュー作のシュー・フーチェン。

2005年製作/100分/台湾
原題:Holiday Dreaming
配給:IMX
劇場公開日:2006年9月2日

ストーリー

2年間の兵役終了を間近に控えたアーチョウ(トニー・ヤン)はある夜、不思議な夢を見る。その夢の中で小学校の同級生シンシン(チャン・チュンニン)は死んでしまっていた。この夢は何かの暗示なのだろうか? アーチョウの相棒、シャオグェ(ホァン・ホンセン)の恋人は、軍近くのビンロウ売りの娘だ。のろまなクンフーは二人にいつもバカにされていて、心変わりしたモデルの恋人の心を取り戻そうと必死だが、誰も本気にしてくれない。ある夜、警備についたクンフーが、銃をもったまま突然脱走してしまった。アーチョウとシャオグェには思いがけず休暇が与えられ、アーチョウはシンシンに会いに行こうとする。しかしそれは単なる休暇ではなかった。憲兵隊が出動する前に穏便にクンフーを連れ戻すため、上官が考えた苦肉の策だった。二人はとりあえず台北に戻り、久しぶりの休暇を満喫することに。シャオグェは女の子をナンパしたつもりで金を盗られてしまう。一方シンシンのことが気になるアーチョウは、精神病院にいるシンシンを見つけ出す。彼女は大学受験に失敗し、精神を病んでしまっていた。そんな彼女をアーチョウは病院から連れ出す。翌日、三人は列車でクンフーの実家がある台湾東部の花連へと向う。海辺で遊んだ三人は、思いがけずクンフーに出会う。逆上したクンフーは彼らに銃を向け、近くの小屋に連れて行く。しかし落ち着いたクンフーは謝る。やがて三人はクンフーが脱走した理由を知る。自分が作った打ち上げ花火を恋人に見てもらいたい。そして彼女の心を取り戻したいと考えていたのだ。そしていよいよ花火を揚げる夜がやってくる。打ち上げ場所に向う三人が聞いたのは、銃声だった。憲兵に見つかったクンフーが逃げようとしたため、銃殺されたのだ。呆然とする三人。夜空に赤く輝く花火。アーチョウにとって、この夏はほかの年と違う特別な夏になった。

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