劇場公開日 2006年6月10日

「ゴッホとルノアール」春の日のクマは好きですか? kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ゴッホとルノアール

2018年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 三流小説家の父に頼まれて図書館から画集を借りてきたヒョンチェ(ドゥナ)。その大切な画集を地下鉄の棚に忘れてしまうが、運転士が幼なじみの男性ドンハ(ナムジン)だったのだ。彼はヒョンンチェに片想い。父の病室から見えた聴覚障害者の女性ソノク(イ・ジウォン)。彼もまた恋していたのだ。

 一方、ヒョンチェは愛の告白を自分のことだと妄想ばかり・・・まず、図書館の貸し出し係の男性は違ってた・・・熊マニアなんだもん。結局、同僚ミラン(ユン・ジヘ)の忠告で次のメモがある画集を誰が借りているのか探ることになった。探り当てたら、借りているのも自分当てのメッセージと感じた女性だった。

 ゴッホにちなんで、愛のメモの主を“ヴィンセント”と名付けたヒョンチェとミラン。ミランは積極的にドンハに急接近。

 最後のルノアールの画集に自分のメモを残すヒョンチェ。そして見つかったヴィンセントはドンハだった?!そんなはずはないだろうと思いつつ、ドンハの一途な気持ちも伝わってくる。とりあえず仲良くなった2人だが、ドンハはヒョンチェが自分ではなくヴィンセントに恋していると気づくのだ。独自にヴィンセントを捜すドンハ・・・

 父親がソノクに宛てたラブレターだということは容易に想像できた。展開もほぼ予定通り。それでも小道具の赤い手袋や、ドゥナちゃんが缶コーヒーの蓋を開けられないことなど、楽しめる部分が多かった。

kossy