アエリータ

劇場公開日:

解説

火星行きロケットの研究をしている発明家の夢想を描くSFサイレント。監督はヤーコフ・プロタザーノフ。アレクセイ・トルストイの原作をトルストイとフョードル・オツェプ、A・ファイコが脚色。撮影はユーリー・ジェリャブジスキーとエミール・シューネマンが担当。出演はニコライ・ツェレテリ、V・クインジほか。

1924年製作/ソ連
原題:Aerita
配給:日本海映画
劇場公開日:1987年5月15日

ストーリー

技師のローシ(ニコライ・ツェレテリ)は、火星行きロケットの研究をしていた。彼がこの発明に熱中しているのは未知のものを発見することより、むしろ日常の猥雑な事々から逃げ出したいからだった。すべてが面倒な日常、そして妻ナターシャ(V・クインジ)に言い寄るアパートの隣人エルリック(P・ポーリ)。彼は最近ローシと同じアパートに越してきた男だが、闇屋をしているらしく生活ぶりは派手だった。高級チョコレートをいっぱいもち、うさんくさい連中が集まるパーティーに招待したりして、ローシの妻ナターシャを追いかけまわしては、ローシの嫉妬心をあおった。彼は、いたる所で不正を重ねているため、警察に睨まれていた。ローシには、火星ロケットの研究をいっしょにしているスピリドーノフ(ニコライ・ツェレテリ2役)という親友がおり、彼は、ローシが建設現場に長期出張している間になぜか亡命してしまう。半年にも及ぶ出張を終えて妻への花束を持って帰ったローシは、ナターシャがエルリックと話しているところに出くわす。嫉妬したローシは、妻をピストルで撃ってしまう。彼は一刻も早く火星へ向かう。彼には2人の同行者がいた。一人は陽気なグーセフ(ニコライ・バターロフ)。もう一人は妻殺しの容疑者としてローシを追っている刑事クラフツォフ(イーゴリ・イリンスキー)。さて火星に着いたローシは、そこで美しい女王アエリータ(ユーリア・ソーンツェワ)と知り合い、たちまち恋してしまう。大臣の策略にあって、ローシと2人の連れは、火星の奴隷たちが捕えられている地下牢に入れられてしまう。グーセフはアエリータの下女の助けをえて、脱出に成功する。しかし、いよいよ反乱が完全に成功しようとしている最後の瞬間、アエリータは地球人たちを裏切るのだった。狂乱するローシ。そこで彼は目醒めるのだった。すべては彼の夢だったのだ……。気がつくともとの地球での生活をはじめるローシ。

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