バタフライ・エフェクトのレビュー・感想・評価
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翻って、あの時こうしていれば
唐突ながら、アジアンカンフージェネレーションという日本のバンドの歌詞に「あの時こうしていれば」という歌詞があり、ラジオから流れていたその部分だけ妙に印象に残っていました。
作詞はバンド外の人なんですけれども。
要は「たられば」ですね。
語彙力をあえて喪失して述べれば
この映画めちゃくちゃヤバいです。
集中してみれば、誰の人生に幾度としてある「あの時こうしていれば」もうちょっと違ってたかな、が翻って自分自身の記憶にフラッシュバックします。こんな凄い映画ないですよ。
でも現実に「たられば」はないんですね。だってもう過ぎ去ったことですから、変えられないんですよ。
悲しい過去も、何でああしてしまったんだろう、ああなってしまったんだろう、ああ言えば良かったのに、こう言えば違ったかな、も全部。
でもそれを踏まえて、これからの人生に訪れる戻らない瞬間を迎え撃つ勇気を貰える訳です。
この映画を最高傑作といわず何を評価するというのでしょうか。
なんだろう、鑑賞後のこの感情は・・。
前々からずっと気になってた作品ですが、ようやく見れました。作品の設定、世界観に惹き込まれ、あっという間に終わったと感じました。
今まで見た「なんども繰り返すことで未来を変える」タイムループ作品と違って、過去の一点を変えることで、現在を生活が一遍するストーリーが斬新でおもしろい!まさに、カオス理論の「バタフライ・エフェクト」というタイトルがピッタリな作品でした。
ただ決してハッピーなストーリーではない。何度過去を変えても、どこかで誰かが不幸になる。心を締め付けられるようなストーリーの連続・・。ただ、次こそはというエヴァンの気持ちが自分にも乗り移ったかのような没入感でした。
そして、なんという無情感に溢れたエンディング・・。「それしかないんだろうけど、ホントにそれでいいのか?」まさにレニーのエヴァンに言ったセリフを僕自身もエヴァン問いたくなるようなエンディングでした。ただ、この作品はこの結末が最善なんだと思います。鑑賞後、高揚感、興奮感じゃない、後味悪い感、胸糞悪い感でもない、不思議な感覚に包み込まれました。
映画史に残る切ないラストシーン
ネットで「どんでん返しや伏線回収が楽しめる映画」として紹介されていたので、気になって視聴しました。事前知識はほとんどありませんでした。
幼少期に、唐突に数十分の記憶が抜け落ちるという原因不明の記憶障害に陥った主人公。大人になって記憶障害は無くなったが、代わりに過去の日記を見ることで過去にタイムリープできる特殊能力に目覚める。その能力を駆使して、過去のトラウマを抜け出すために画策するというのが今作のストーリー。物語前半の伏線がどんどん回収されていく展開は素晴らしかったし、ヒロインのために主人公が最後に取った行動には非常に切ない気持ちになりました。
ベスト5
正直言うと、途中まではちょっと斜めに見てて、
「どーせこれも現実じゃないんでしょ」て思ってたが、
次から次へ重なる「現実」に、いつの間にかハラハラしていた。
見る者を引き込ませる話の推進力が素晴らしい。
登場人物も多くないのに、しかも役も同じなのに、
異なる「現実」毎に表情が全く違うのも凄い。
(唯一同じなのはルームメイトのデブだけ。)
ラストまで怒濤の様に進み、最後の切なさ、堪りません。滲みた。
そんなに彼女のこと好きだったっけ?とは思ったけど、
その選択(オチ)は誰もが認める格好良さ、でした。
SFラブストーリー
予備知識はなく「ラストが衝撃のミステリー」と紹介されていて期待して観ました。
現実に有り得る話だと勝手に思っていたので、SFだったのが意外。
本人も親も病気、近所の親がろくでなし、その子ども達も荒れていて事件ばっかり起こして不幸。かなり辛い話だなーと思ってたら途中から状況がかわり「辛すぎて夢を見てるのか」と納得してたら違った。SFでパラレルワールドが広がっていきました。
アメリカの大学がよく分からない。机狭すぎる。ルームメイトは変だし、エヴァンとケイリーが幸せ大学生を満喫してるらしきシーンも、優越感の塊のような社交クラブ、乱れたクラブハウスちっとも楽しそうでない。「この幸せ続いてくれ」とも思えない。
今仲良しの彼氏がいる幸せな大学生も、親に虐待されていたら15歳で家出して心に闇を抱え早く亡くなる荒んだ人生を歩んでるかも、というのは現実だなと。
環境でそれぐらい人生は代わってしまう。それがリンチとか虐めとか他の犯罪でもそう。
そして実際は過去をかえられないのですが。
必死でケイリーを救うために何度も頑張って
どんなに変えてもまた不幸が起こり、途中から泣けてきました。ラストも泣けました。ハッピーエンドなんですよね。
何かトリックがある、どんでん返しがある訳ではないので「衝撃」ではなかったですが、感動したし映像もキレイで良かったです。
タイムマシンで行けるとしたら
過去に行くか
それとも未来に行くか
最近話し合ったことである
これまで多くの人生の選択があったと思うが
すべて合っているとは思えない。
そのせいで数々の失敗もしてきた。
あの時こっちを選んでいれば……
そう思うこともあるが、この作品を観ていると
このままの人生でもいいんじゃないかなって思う。
魔法は誰も使えない
あの時こうしていたら
あの時別の道を選んでいたら
きっと今が違う今だっただろう
でもきっと、その時にそう思って選んでいたからこそ「今」があるのだ
きっとそうだ、今がどんなに辛くてもその選択はその時はそれでよかったはず
それが今の人生
1秒たりとも過去へは戻れない
そして1秒先の事も分からない
今が連続して続いているだけ
記憶は残る
自分に嘘もつけない、自分はすべてを知っている
成功も挫折もすべて、未来へ繋げるために使おう
過去に習い未来へ進もう。
この映画の記事を書くことによって世界が激変することとなったら・・・とりあえず記憶力をつけるためにブログに書いておこう。
バタフライ・エフェクトとはカオス理論の一つである。カオス理論といえば、映画『ジュラシック・パーク』でマルコム博士がサトラー博士に対して熱心に教えていた理論だ。そのマルコム博士を演じていたのはジェフ・ゴールドブラムであり、彼を一躍有名にした映画は『ザ・フライ』・・・なんと、FLYが共通しているではないか!!・・・最初は、「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいに考えていたけど、エルニーニョ現象といい、波紋を起こすものは色々あるのですね。今後も、もしかすると、「ジェフ・ゴールドブラムが映画に出ると、殺虫剤が売れる」といった理論等が生まれてくるのかもしれませんね。
ストーリーはタイムスリップものを発展させ、超能力を得た人間の苦悩までも描かれているかと思います。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではちょっとしたことでドンドン未来が変化していく様子を面白く描き、ガイ・ピアースの『タイムマシン』では人の運命までは変えられないという悲しさも描いていた。この映画では、一人の人間を救おうとすると、他の人間が不幸になるという不条理の世界観。どの過去の時点を変えれば、皆が幸せになれるのだと主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)が悩む脚本は秀逸です。また、機械や時空のねじれによるタイムスリップではなく、自分の日記を読むことによって過去をやり直すなどという点は斬新で、心地よかったです。
少年時代のエヴァンはある部分の記憶を無くしたまま大人になりますが、20歳になった彼が過去へ戻るのもその闇の部分であり、考えてみると、過去に戻るという未来は予め決められていたことのようにも考えられます。この点のタイムパラドクスは新鮮でした。ひょっとするとエヴァンが父親の記憶に入ってしまって・・・という愚かな自分の想像を恥じてしまいました。
さらに良かった点は、7歳、13歳、20歳の時点での主人公エヴァンをはじめ、ケイリーとトミーの兄妹、レニーがそれぞれ違和感ないほど似ている子役を選んでいること。ケイリー(エイミー・スマート)のメイキャップもそれぞれ特徴があって素晴らしかったです。もちろん、ルームメイトの存在も捨てがたいですけどね・・・
確かにこれは面白い。
ネタとしては小説や映画等で先行作はいくらでもあるが、さらにもうひとひねり加えてあるのと、最後の決断も秀逸。中々にヘビーな内容だが、役者陣の落差をつけた好演もあり、それが逆にストーリーを盛り上げてもいた。
なおレンタル店で何度か間違えて2の方を借りそうになった。パッケージにはもっと目立つように"2"と書いておいてほしい。
けっこう面白かった
幼馴染の女の子が大体ひどい運命になっていて、最悪なのはヤク中の売春婦だっただろうか、でもどの立場も見事に演じられていて演技が上手なんだなあと思った。
過去に戻るのはいいとしても、記憶をそのまま持ち帰るのはあまりにズルをしすぎている感じがした。しかしそうじゃないと成立しないドラマなのでしかたがないのかもしれない。だったら、郵便受けの前でつったってんじゃねえよと思う。
You'll never change what's been and gone
そんなジャンルがあるかはわからないけど「過去改変しくじりモノ」としては最高傑作。1カット入るよくわからなかった場面が、後半に主人公が一瞬戻ってきた描写だったとわかる。記憶がなくなるところの見せ方が良い。謎が理解できるようになる面白さがあり上手いやり方だと思った。オアシスの曲も合う。
奇想天外なストーリー
個人的には大好きな映画でした。 前編に謎を配置しておいて、 後半に回収する、 というパターンです。 奇想天外なストーリーで、 テンポもよく、 物語に熱中しました。
時空を超える系はいくつかあったがこれはまた違う時空を超える系だった(上手く伝えられない)
父親は戻りすぎて戻るための方法を無くしてしまったが息子は皆が幸せになる方法を見つけた
それが自分にとって1番幸せかというとそうではないが愛する人の幸せを1番に願ってのことだと思うと感動
私がもしこんなことを出来たら何を変えていただろう 今している事も未来に繋がっている そう考えると行動一つ一つが大事なのだと改めて実感する
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