Gメン対間諜

劇場公開日:

解説

ルイ・ド・ロシュモンの製作による、いわゆるセミ・ドキュメンタリーの第1弾として1945年に発表された作品。チャールズ・G・ブースの原作より、ブース及び「戦慄の調べ」のバリー・リンドン「マドレーヌ街13番」のジョン・モンクス・ジュニアと協力した脚本を、「出獄」のヘンリー・ハサウェイが監督した。撮影はノーバート・ブロディン、音楽はデイヴィッド・バトロフが担当している。「聖処女」のウィリアム・アイス、「山荘物語」のロイド・ノーラン、「モナリザの微笑」のシグネ・ハッソを中心に、ジーン・ロックハート、レオ・G・キャロルらが共演し、ワシントン、ニューヨークの実景をめぐって実在のFBI官憲が多数出演する。

1945年製作/アメリカ
原題:The House on 92nd Street
配給:セントラル
劇場公開日:1951年3月27日

ストーリー

1939年、ドイツ系米人ビル・ディートリック(ウィリアム・アイス)は大学在学中ナチに、ドイツ・ハンブルグにあるスパイ養成所へ入所するよう勧告された。ビルはそれを連邦検察局(FBI)に通報した後、その命令でハンブルグに渡った。当時FBIは駐米ドイツ大使館を根城にしているナチスパイを賢明に探索中で、特に“クリストファ氏”と称せられるスパイが「計画97号」と呼ばれた原子機密を狙っている事実に対しては、部長ジョージ・ブリッグス(ロイド・ノーラン)自身が陣頭指揮に当ってこれを防衛しようとしていた。一方、“クリストファ氏”の統括下に入るべくニューヨークに帰って来たビルは、ハンブルグで受けた命令通り、92丁目に衣裳店を構えるエルザ・ゲブハルト(シグネ・ハッソ)に、FBIによって巧みに書換えられた信任状を提出しスパイ活動をすることになった。FBIは、隠されたカメラでビルを訪問する人々の言動をすべて撮影し、ビルがエルザの命により短波でドイツへ送ることになった情報を傍受した上、内容を変改してドイツに中継した。やがてFBIは、アプルトンの科学実験所員チャールズ・ローパー(ジーン・ロックハート)が原子機密を持出し“クリストファ氏”に渡している事実を突きとめた。しかし彼を検挙した時、すでに最重要データはエルザの手を経てドイツに発信されるまでになっており、しかもビルは信任状の虚偽を見破られてひそかに処分されようとしていた。FBIは92丁目の家を取まき、激しい拳銃戦が起った。エルザは男装の上データを持って逃亡しようと図ったが部下の1人がその姿をFBIと誤認して彼女を射ち倒した。かくしてFBIが家の中におどり込んだ時“クリストファ氏”ことエルザは既にこときれていたのであった。

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