劇場公開日 2004年10月2日

「群像劇だったんですね」靴に恋して kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0群像劇だったんですね

2020年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 5人の女性が登場するのです。“盗んだ靴をはく女”、“偏平足の女”、“スリッパをはく女”、“スニーカーをはく女”、“小さな靴をはく女”。一組の母娘があるが、靴に関する性癖・特異性を除いては年齢もさまざま、職業も家庭環境もバラバラである。『オール・アバウト・マイ・マザー』や『ルシアとSEX』などスペインを代表する映画に出演している女優陣。しかし、途中まで名前と好きになる男を把握するのに一苦労した(そして眠気も・・・)。

 群像劇というのは、終盤に人間関係が一気に繋がってくる驚きがあるもので、この映画も例外ではない。靴に関して収集癖、デザイナーへの憧れ等々の面白さもあるのだが、「あれ?あんたたち親子だったの?」とか「え、あんたゲイだったの?」、「事故で繋がるのか・・・」などといった複雑な解決法をとってくるので頭が混乱しました。“Shadow of Your Smile”が心地よく、同時進行する痛手の失恋や大胆な演技にゾクゾクさせられました(しかし、幾分女性向に作られていると思う)。

【2005年1月映画館にて】

kossy