堕天使のパスポート

劇場公開日:

解説

ロンドンで生活する移民の男女がパスポートを手に入れようとする姿をサスペンスフルに描いた社会派ドラマ。監督は「がんばれ、リアム」のスティーヴン・フリアーズ。脚本はこれが映画デビューとなるスティーヴン・ナイト。撮影は「ボクサー」のクリス・メンゲス。出演は「スパニッシュ・アパートメント」のオドレイ・トトゥ、「ラブ・アクチュアリー」のキウェテル・イジョフォー、「ハリー、見知らぬ友人」のセルジ・ロペス、「スパイ・ゲーム」のベネディクト・ウォンほか。2002年ヴェネチア国際映画祭セルジオ・トラサッティ賞、2003年英国インディペンデント映画賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞など多数受賞。

2002年製作/97分/イギリス
原題:Dirty Pretty Things
配給:東芝エンタテインメント
劇場公開日:2004年8月7日

ストーリー

不法滞在者や難民たちがひしめくロンドン。トルコからやってきた移民の若い女性シェナイ(オドレイ・トトゥ)は、従姉妹のいるニューヨークへの脱出を夢見ながら、ホテルのメイドとしてつつましく暮らしていた。彼女にはオクウェ(キウェテル・イジョフォー)というナイジェリア人の同居人がいたが、彼はシェナイと同じホテルのフロントで夜勤係として働いているので、アパートで顔を合わせることは余りない。しかもシェナイは、昼間はミニキャブの運転手をしていた。ある日、娼婦ジュリエット(ソフィー・オコネドー)の助言でホテルの部屋をチェックしに行った彼は、トイレの中に人間の心臓を発見する。支配人のファン(セルジ・ロペス)に警察への通報を進言するが、ファンは口封じの金を握らせようとした。それからしばらくして、移民局の男たちがオクウェを捕らえるため、シェナイのアパートに押し掛けてくる。目をつけられたシェナイはホテルの仕事を辞め、縫製工場で働くことに。だがそこも移民局につきとめられ、シェナイは上司から口止め料の代わりに性的な奉仕を強要される。一方オクウェは、中国難民の友人グオイ(ベネディクト・ウォン)が勤める病院の霊安室に寝泊りしていた。そこにシェナイが工場を逃げ出してくる。彼女は一刻も早くこの生活から抜け出したいと考え、ファンのホテルで行なわれている臓器売買の取引に関わろうと決意。シェナイはパスポートを得るために肝臓摘出の手術を申し出て、その際、ファンに処女を奪われてしまう。彼女を守りぬくと誓ったオクウェは、元医者の技術を生かして自ら手術の執刀を申し出つつ、ファンをだまして薬を飲ませて眠らせ、彼の肝臓を摘出して取引先に渡してしまう。そしてシェナイはニューヨークへ、オクウェは娘の待つ故郷ナイジェリアへと飛行機で飛ぶのだった。

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映画レビュー

3.5ハリウッドの真似しないでもよかった

2023年5月31日
PCから投稿

社会問題を描いているのか サスペンスを エンターテイメントを描いているのかちょっと中途半端だったかな。 エンターテイメントにしたことで ストーリーがパターンにはまってしまったような気がする 。この映画は エンターテイメントにしないで 地味な話にしといた方が良かったのではないかと思った。

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タンバラライ

4.0観て良かった!

2021年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イギリスでの不法移民が主人公の重いテーマ
考えさせられるけど作品はそこまで観るのが辛い事もなく良い作品でした
日本人にはどこか他人事のような移民問題
じゃあ少しでも解決するために日本でも移民を受け入れたら良いのかもしれませんが、そうなると外国人による犯罪が増えると困ると思ってしまう自分は偽善者だと改めて思わされました
仕方なく不法移民になってしまった人達に付け込む悪い人達もこの作品のように実際にいるんだろうと思うととてもこわい世界です
あの後の2人のそれぞれの今後が良い未来になっていてほしいと思えるホッとするラストでした
キウェテル・イジョフォーはこういう役がとってもお似合いでした

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小町
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