MAY メイ

劇場公開日:

解説

不器用に生きる孤独なヒロインが愛を求める感情に突き動かされて、狂気の行動へと走るさまを切なくもグロテスクな描写満載で綴る。主演は「17歳のカルテ」「尼僧の恋/マリアの涙」のアンジェラ・ベティス。監督はこれがデビュー作となるラッキー・マッキー。

2002年製作/94分/アメリカ
原題:May
配給:アートポート
劇場公開日:2004年4月24日

ストーリー

動物病院で働くメイ(アンジェラ・ベティス)は、内気で友達のいない女性。そんな彼女のことを皆は変わり者と思っていたが、一人ぼっちは今に始まったことではない。小さい頃、斜視を矯正するため黒い眼帯をつけていたメイは、みんなから気味悪がられ友達が出来なかった。周りに馴染めずにいたメイに、母親は手作りの人形をプレゼントした。その人形スージーだけが、メイの唯一の友だちになった。何でも話せるスージーがいつも一緒だったので、メイには人間の友達は必要なかった。ある日、メイは自動車修理工のアダムに恋をした。アダムはとても素敵な手をしていた。アダムに気にとめてもらいたい一心で、メイは赤いトップスを作る。そして行きつけのカフェで待ち伏せをしたが、アダムは気づかない。しばらくしてコインランドリーで彼に出会い、なんと彼からメイに話しかけてきた。アダムはメイに、タバコの吸い方を教えてくれる。メイは天にも昇る気持ちだった。そして、自分とアダムは必ずうまくいくと確信する。また最近、メイは動物病院の同僚のポリーと親しくなった。ポリーは首筋の美しいレズビアンだ。ポリーにクールだと言われたメイは、とても幸せな気分になってしまう。ある日の夜、メイはアダムの部屋で映画を観る。アダムは大学で映画の勉強をしていたらしい。その映画は、恋人同士がお互いを食べ合う物語だった。メイはとてもロマンティックな気分になり、ベッドでキスをしている時、アダムの唇を噛む。血を見て驚いたアダムはその場を逃げ出してしまう。しかし、メイにはなぜアダムがいなくなってしまったのか分からない。その日以来、アダムはメイの常軌を逸した奇行に恐怖を感じ、メイを避けるようになる。ポリーとの仲もうまくいかなくなり、スージーも壊れてしまった。メイはとても悲しい気持ちでいっぱいだった。そんな時、幼い頃に母親が「友達は自分で作るのよ」と言っていた言葉を思い出した。「そうだ。友達が出来ないなら、造ればいい…」。そして、職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出した。人間は、体の一部は美しいが全体は醜い。メイは、美しいパーツだけを集めて完璧な自分だけの“友達”を造ることにした。最高の材料を求め、大好きなアダムのきれいな手や、ポリーの美しい首、ポリーの恋人のまっすぐな長い足、パンク少年の美しいタトゥの入った腕などを集め、縫い合わせる。しかし、メイは新しい“友達”にはあるものが足りないと気づくのだった……

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