しあわせな孤独

劇場公開日:

解説

一件の交通事故によって運命を変えられる男女4人の恋愛映画。監督・原案はこれが日本初紹介となるスザンネ・ビエール。脚本は「キング・イズ・アライヴ」のアナス・トーマス・イェンセン。出演はこれが長編映画デビューのソニア・リクター、「プッシャー」のマッツ・ミケルセン、「ゼイ・イート・ドッグス」のニコライ・リー・カース、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のパプリカ・スティーンほか。2002年トロント国際映画祭国際批評家連盟賞、同年ノルディック・フィルム・デイズ最優秀作品賞、同年ロベルト・フェスティバル最優秀作品賞、最優秀編集賞、観客賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、2003年デンマーク・アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞受賞。

2002年製作/113分/デンマーク
原題:Open Hearts
配給:ギャガ
劇場公開日:2004年1月10日

ストーリー

23歳の女性コックであるセシリ(ソニア・リクター)は、大学で地理を専攻しているヨアヒム(ニコライ・リー・カース)と、結婚を間近に控えていた。しかしヨアヒムは、交通事故で全身不随になってしまう。彼を轢いたのは、マリー(パプリカ・スティーン)の運転する車。助手席の娘スティーネ(スティーネ・ビェルレガード)と口論していて、前方をよく見ていなかったのだ。絶望したヨアヒムは、セシリに冷たく対応する。それに疲れたセシリは、加害者マリーの夫であるヨアヒムの入院する病院の医師ニルス(マッツ・ミケルセン)に慰めを求め、二人の間柄は、いつしか本気の恋へと変わっていく。不倫関係にはまりこむニルスの様子の変化に気づいたのは、娘スティーネ。彼女はセシリの部屋を訪ね、二人の関係を知ってしまう。そしてマリーの怒りが爆発。ニルスはセシリとの恋を選び、家を出る。しかしセシリは、自分を再び求め始めたヨアヒムの元へと戻るのだった。

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映画レビュー

3.0ドグマ映画の代表作の一つ

2023年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 これがドグマ映画なのか。手持ちカメラのみで延々と語られていた。振れ込みでは、4人それぞれに感情移入が可能ということだったが、一旦事故に遭ったヨアヒムに感情移入するとどうしようもなくなった。身体が動かせないし、セシリとは別れるしかなさそうだし、絶望感のためか眠くなる一方だったのだ。セシリだともっと頭を使い、医師ニルスだと結構いい思いができたかもしれない。

 日本で考えると損害賠償の問題や加害者側の悲哀などが重大なテーマになるはずで、こんなのんきなことはやってられないはずだ。実際はどうなんだろうか・・・

※「ドグマ映画」が気になる方は「ドグマ95」で検索してみてください。

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kossy

4.0タイトルを忘れて観て下さい

2020年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

女性監督スサンネ・ビアの独特な映像世界。交通事故が切っ掛けで二組の夫婦関係が乱れ苦しむ姿を、重々しくなく説得力を持って描く。前半の描写力に比較して後半の盛り上がりが弱いのが惜しいが、固定されないブレの多いカメラワークが内容と合致して、他にない個性ある演出を見せてくれる。事故を起こした男の初めての浮気に自己を失うところなど自然だし、家族5人の細かい描写が理想的だった父親像を裏付ける。善人ばかりの大人4人が、それ故に苦しんでしまう皮肉が有るので、単なる通俗的な物語には終わっていない。タイトルの日本題名で損をしている。地味ながら、演出・演技・撮影は秀逸だ。

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Gustav

4.0事故を通して、被害者・加害者それぞれの人生が周囲の家族をも巻き込み...

2019年5月16日
PCから投稿

事故を通して、被害者・加害者それぞれの人生が周囲の家族をも巻き込みながら反転していく。
答えの出しようがない複雑な関係が役者の演技力で十分伝わってくる。鑑賞日:2015.1.31

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miharyi

4.0「何かわかるなぁ…この感じ」

2015年3月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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