劇場公開日 2003年12月13日

「「赦し」は必要か」息子のまなざし Shunsuke Fushimiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「赦し」は必要か

2019年10月10日
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この映画のテーマは「人は聖者にならずに最も憎い人間さえも受け入れることができるのか」である。重要な点は、「赦し」てはいないという点である。

これは、原田正治『弟を殺した彼、と僕。』や窪美澄『よるのふくらみ』にも通ずる。

真の意味での寛容(tolerance)とは忍耐であり、そこに「赦し」必ずしも必要ではない。

劇中で、仇に対する憎しみが一瞬顔を出し、また引っ込む。そして最後に殺意を露わにする。

殺意と受容は両立可能であり、それを繋ぐのが寛容であると見事に映画で表現した傑作

Shunsuke Fushimi