夜風の匂い

劇場公開日:

解説

若い恋人と逢瀬を重ねる人妻の、愛の誕生と喪失を描いたラブストーリー。監督・脚本に「愛の誕生」のフィリップ・ガレル。脚本は、「愛の誕生」のマルク・ショロデンコと、「ジェルミナル」のアルレット・ラングマン。撮影は、「溺れゆく女」のカロリーヌ・シャンプティエ。音楽は、「バスキア」のジョン・ケイル。出演は、「ヴァンドーム広場」のカトリーヌ・ドヌーヴ、「クリスマスに雪は降るの?」のダニエル・デュヴァル、「ポネット」のグザヴィエ・ボヴォワほか。

1999年製作/95分/フランス
原題:Le Vent de la nuit
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2002年2月9日

ストーリー

パリ。人妻エレーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、何不自由ない夫との生活がありながら、若い恋人ポール(グザヴィエ・ボヴォワ)との情事を重ねている。ある日の別れ際、ポールは彫刻の仕事で数日間ナポリに行くという。自分も同行したいと言うが、拒否されるエレーヌ。ナポリ。ポールは、彫刻展で建築家のセルジュ(ダニエル・デュヴァル)と知り合い、彼の車に同乗する。車中、パリで革命に参加し囚われていたこと、妻が自殺したことを語るセルジュ。ポールは不思議な魅力を持つセルジュに惹かれる。パリに戻ってきたポールと逢ったエレーヌは、ポールを自宅に誘い、何も知らぬ夫に会わせる。ポールが帰ろうとした瞬間、エレーヌはグラスを割り、破片で自らの手首を切った。その行動にショックを受けたポールは、ベルリンに行くというセルジュに、自分も連れて行ってほしいと頼む。ポールを探して夜の町を彷徨うエレーヌ。ポールの乗った車を見つけたエレーヌは、車に同乗し、レストランへ向かう。しかし、ポールはエレーヌの愛を恐れて、先に帰ってしまう。残されたエレーヌとセルジュは、ホテルでベッドを共にする。その後セルジュは、眠っているエレーヌをホテルに残し、自宅のテーブルで一人死を遂げるのだった。

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