星願 あなたにもういちど
劇場公開日:2021年6月11日
解説
チャウ・シンチーの「喜劇王」で映画デビューしたセシリア・チャンが同作に続けて出演し、香港アカデミー賞(香港電影金像奨)最優秀新人賞と主題歌賞を受賞した作品。台湾の人気俳優で歌手のリッチー・レンを相手役に、ファンタジックなラブストーリーを描く。子どもの頃から目が見えず、話すことも出来ない孤独な青年オニオンは、そんな自分にも優しく接してくれる病院の看護師オータムにひそかな恋心を抱いていた。しかし所詮かなわぬ恋だとあきらめ、彼女に隠れて好きなサックスを吹くことで自分を慰めている。そんなある日、オニオンは不慮の事故に遭い、帰らぬ人となってしまうが、100億人にひとりだけ願いを受け入れるという天使の計らいにより、5日間だけ別人の姿で地上に戻ることができた。それは、オータムに気持ちを伝える最後のチャンスだった。2002年には、竹内結子と吉沢悠の主演、冨樫森の監督で「星に願いを。」として日本でもリメイクされた。2021年、「甦る香港映画の名作選 麗しのセシリア・チャン特集上映」にてデジタルリマスター版でリバイバル上映。
1999年製作/93分/香港
原題:星願 Fly Me to Polaris
配給:ユナイテッドエンタテインメント
日本初公開:2001年1月27日
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2022年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
こっちのオリジナルが断然良い。作りはB級っぽく、しかもストレートすぎるほどの台詞なのだが、このくらいやられると感情移入しやすく素直に泣けてしまうのだ。顔をくしゃくしゃにしてまで泣くセシリア・チャン(少林サッカー)の演技も素晴らしいし、エリック・ツァン(インファナル・アフェア)のしぶい(?)演技にも感動だ。
こちらは塩入りレモン・ソーダとサックス。日本版リメイクの『星に願いを。』はトマト・ジュースとハーモニカだ。
2014年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
泣ける作品という前評判の今作。自身もその通りに、中盤から鼻の奥がつんつん、ラスト15分ごろからは涙の洪水状態となりました。香港版『ゴースト』ともとられていますが、私は映画『愛する人』(ロドリゴ・ガルシア監督)を思い出しました。想いは相手に伝えなければ、それが叶わなくなったときの切なさ悔しさがずっと残るという心情が同じだからです。やってしまったことの後悔より、しなかったことへの後悔の方がより悔やまれるのが人の性なのではないでしょうか。
主人公オニオン(リッチー・レン)とオータム(セシリア・チャン)の二人の役者さんの巧さが、べたなストーリーでも観る者の気持ちを捉え、共感と感動を運んでくれます。
盲目の彼の「目に映るものだけに囚われないで。心の目で見て感じて。そうすれば世界はもっと美しい」というメッセージが心に響きました。やさしい気持ちにしてくれる良作です。
タイトルの星願というだけあって、夜や明け方の蒼をイメージした映像も、その中から聴こえてくるサックスの音色も、セシリア・チャンの清らかな涙顔も。ロマンチック要素も楽しめます。