劇場公開日 1997年7月19日

浮き雲のレビュー・感想・評価

全11件を表示

4.52度目はさらに感動

2024年4月16日
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「枯れ葉」を見てから見ると
惚れ惚れするfilmでした…
1度目はカウリスマキにハマって
代表作を見あさっていた2018年頃
「浮き雲」が一番好きだった
なんか淡々と不幸をいなす感じが救われる
色合いといい、間といい、物語の運びも
カティ・オウティネンも犬もみんないい

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mamagamasako2

3.5イロナが子供の写真を見るシーンと時折出てくるユーモラスなシーンがと...

2024年2月10日
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鑑賞方法:VOD

イロナが子供の写真を見るシーンと時折出てくるユーモラスなシーンがとても良い。

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Mr. Planty

4.5人生悪いことだけじゃない

2024年1月28日
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転落していく人生。しかし、いつまでも続くわけではない。夫婦の関係性も微笑ましかったり、これまでの縁であったり悪いことだけじゃないよってラストは圧巻

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いたかわ

5.0観るまでずっとドキドキしていた。 初めてのアキ・カウリスマキ。 自...

2023年12月12日
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鑑賞方法:映画館

観るまでずっとドキドキしていた。
初めてのアキ・カウリスマキ。
自分が好きかどうか、良さがわかる人間なのか。

観客の年齢層が高く、
ちらほらいる若者はみな
癖強めのビームスの店員さんみたいで
いつもと違う感じなのも余計に不安を煽られた。
ちなみにビームスは好きです。

結果から言うと、またひとつ世界が広がった。

本人が面白さを狙わずに発した言葉が面白い
という状況が大好きなわたしにはピッタリだった。
漫画、"女の園の星"に近いものを感じます。

始まっていちばん最初に思ったことは
色の使い方がとても好きだということ。

真紅とブルーって喧嘩しないんですね。
イロナのコートと、鮮やかな家の壁紙で
学びました。

ぜひともテーブルクロスと壁紙を
真似っこしたい。

先行上映の枯れ葉でカウリスマキデビューを
飾るつもりだったけれど、
浮き雲を先に観ることができて本当によかった。

今週末は枯れ葉を観に行こう。
期間中に他の作品も観られる限り観たい。

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ユリ

3.5ラストは思わず応援してしまった

2023年9月29日
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鑑賞方法:VOD

知的

アキ・カウリスマキ、名前は知ってたけど、敷居が高そうで中々、見る機会がなく。初めて見ました。

正直、最初は退屈しそうでしたが、突出したエピソードもなく、淡々と進む、セリフを抑えた独特の雰囲気、キライじゃないです。

共稼ぎの中年夫婦が、ほぼ同時期に失業して、運の悪いことが重なる話。どん底のはずなのに、主人公イロナは無表情で突き進んでいき、面倒くさい夫をしっかりサポート。車売ったお金をギャンブルですったのに腹も立てず、夫の手を引いていくとこが印象的。ワンコは映画館にも同伴とは。切羽詰まっているのに、夫はクロスワードして妻に答えを求めるし。さりげなく、優しさを匂わしています。

ラストは、レストランがお客でいっぱいになり、感激!

今は貧乏な日本。他人事じゃないです。自分も楽な生活じゃなし。ちょっと元気出てきたかも。
見てよかった!

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mitty

3.5約25年後に観た人生初のカウリスマキ。

2023年9月17日
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鑑賞方法:VOD

彼の作品を初めて観たのが、この作品。TSUTAYAで借りてきたビデオだったように思う。当時はこの独特の世界観に戸惑ったのを覚えている。ポーカーフェイス、定点カメラ、そして書割かのような奥行きのなさ。ただ、年月と経験のおかげで落ち着いて観返すことができた。島倉千代子式「人生いろいろ」に、ほのかな希望を感じる。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.5とにかく仏頂面しか出てこないけどカラフル

2023年9月8日
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鑑賞方法:VOD

無愛想で不幸そうな顔した中年男女がさらに不幸になっていく様子がずっと続くわけだけど、どうしてかこれが見れてしまう画の力があるのが不思議だ。
画の色彩がとにかく美しく心地よいからなのか、画角の気持ちよさなのか。
話の構造としては「北の国から」なのだけど、登場人物たちがとにかく無口でモノクロームもないけど心情がわかるのはとにかく映画の力を感じました。
マジ最高。

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あした

4.0レストラン再建物語

2022年9月19日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

アキ・カウリスマキの独特な色みたいなモノが作品内の外観というよりも室内やレストランの内装など寂れているようで鮮やかに感じる色彩感覚に惹かれてしまう。

リアクションは薄めで無感情に思える登場人物、淡々と描かれる物語に悉く打ち砕かれる社会の厳しさ、今を生きている人々、誰にでも起こり得る問題を悲観的には映らない何処か和やかに感じる不思議な世界観にハマってしまう。

悪いことの連続にバッドエンドを想像しながらも単純に解決されてしまうハッピーエンドが、そこまでの過程が辛く厳しいモノである事は理解しながらホッと一安心。

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万年 東一

4.0【不況で職を失った夫婦が、厳しい現実の中”ど根性”で自分達のレストランテをオープンする物語。我が愛する「かもめ食堂」は絶対に今作品に影響を与えれらていると思った作品でもある。】

2022年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■不況のフィンランドのヘルシンキが舞台。
 市電の運転手のラウリとレストランで給仕長をする妻・イロナ(カティ・オースティン:常連さんですね。)はある日、リストラに遭い、同時期に失業する。
 ラウリはロシアへ行くバス運転手へ転職しようとするが健康診断で異常が見つかり、職も免許も失ってしまう。その後も2人にさらなる不運や災難が訪れ…。

◆感想

・アキ・カウリスマキ監督の、当時の手法である、各シーンを短カットで繋ぎながら破綻なく物語を見せる手法が素晴しい。
ー そこで、描かれているイロナとバス運転手の夫の突然の馘首に、戸惑いつつ必死に生きようとする姿の描き方が、”無表情”な二人の姿から確かに伝わって来るのである。-

・イロナとバス運転手の夫が、困惑しながらも、職を必死に求める姿を抑制したトーンで描く巧さ。

・どん底の中、イロナが幼き男の子の写真が収められた写真立ての傍で、涙するシーン。
ー 何も語られないが、鑑賞側にはイロナ夫婦の哀しみが伝わるシーンである。-

・そして、且つてイロナが働いていたレトランテの問題児コック、ラユネン(マルク・ベルトラ:かもめ食堂を愛する人には直ぐに分かる”コピ・ルアック”オジサンである。)が、漸く皿洗いの食を得た安食堂にやって来るシーン。
”少し、ノンビリしようと思っていたら、職が無い・・。”

<今作は、アキ・カウリスマキ監督の中期の秀作である。
 不況だったフィンランドで、職を失っていった人々がど根性で、新たな食堂”レストラン・クック”を彼等を雇っていた元レストランテのオーナーの出資の元、オープンし、最初は全然お客さんが来なかったのに、ラストでは、満員になっているシーンは心に沁みるし、これは”「かもめ食堂」のラストシーンと同じだよなあ、と思った多幸感溢れる作品である。>

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NOBU

4.0成瀬巳喜男のほうは『浮雲』

2019年7月11日
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けっきょくはまってしまったアキ・カウリスマキ
色合いと音楽が最高にいい
おなじみの俳優陣がいい
無駄な台詞がないのがいい
どん底の過ごし方がいい
なんかすべてが粋だ~

タチアナは★★★
内容がなさすぎ・・・(^^;)

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mamagamasako

4.0カウリスマキ文法

2014年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

名監督って、独自の映画文法を持っているような気がしますけど、このカウリスマキ監督も、明瞭にそれを持っている監督のひとりですね。ひと目でカウリスマキ監督だと分かる個性が画面から伝わってきます。
特に印象的なのは、照明の使い方ですね。夜の室内シーンでは、影がくっきり壁に映るほどに強い照明を当てているような気がします。そしてそれが人物を不思議な感触で浮き上がらせて、彼らが運命のただ中に存在し続けていることを分からせてくれているような気がします。

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チャーリー