劇場公開日 1991年4月5日

「なぜ見なかったんだ、私。」レナードの朝 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なぜ見なかったんだ、私。

2019年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

30年以上の眠りから覚めた患者の話、っていうのはざっくり知っていたけど。なんとなーく気後れして観ていませんでした。

臨床経験に乏しい医師・セイヤーが、入院患者を毎日診ているうちに。
身動きしない患者が、こちら方の特定のアクションに反応するのに気づき、その診療方針を変えていく。
それまでの医師達は「どうせ何をしても変わらない」なタイプだったんですね。
これ、今でもありそうな気がする。

その熱意が報われて、レナードが目覚める。バンザーイ、涙。
あれ、でもまだ1時間ぐらいしか・・・?!。

後半が圧巻でした。
ネタバレになるので書きたくないけど。
まさかそんな風に話が進むなんて!!(実話ですから)。

レナードの言葉。
「あなたたち医師が目覚めさせたのは、物じゃない人間だ」。
30年の空白を埋めることができるのか。

終盤のレナードと、病院で出会った女性(入院患者の娘)のダンスシーン。
泣けたよ。書きながらまたウルっと来てます。
お互い心が寄り添っているからこそ、手を取り合えたんだなあ。

ロビンの医師役は、パッチ先生等でおなじみでしたが。
デ・ニーロの迫真の演技。圧巻でした。病人の演技をするというよりは、もうそのもの。

名作と言われる理由が、この2時間の間でわかりました。
観てよかった、本当。約30年前の作品。
あ、ちょうどレナードな眠っていた時間とほぼ同じじゃん!
そう思うと、その年月の長さを感じます。

ゆき@おうちの中の人
ゆき@おうちの中の人さんのコメント
2023年3月15日

>talismanさん
一度は見て欲しい作品でしたねえ。

ゆき@おうちの中の人
talismanさんのコメント
2023年3月9日

私も初めて見ました

talisman