レイズ・ザ・タイタニック

劇場公開日:

解説

史上最大の海難事件で知られる沈没した豪華客船タイタニック号に世界の行方を決める巨大な謎が秘められていたということから、70年たった今、海底のタイタニック号を引き揚げるというサスペンス・タッチの海洋映画。製作総指揮はロード・グレイド、製作はマーティン・スターガーとウィリアム・フライ、監督は「エアポート'77 バミューダからの脱出」のジェリー・ジェームソン。クライブ・カスラーの原作(パシフィカ刊)を基にアダム・ケネディとエリック・ヒューズが脚色、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はジョン・バリー、編集はJ・テリー・ウィリアムスとロバート・F・シュグリュー、特殊効果はアレックス・ウェルドンが各々担当。出演はジェイソン・ロバーズ、リチャード・ジョーダン、デイヴィッド・セルビー、アン・アーチャー、アレック・ギネス、J・D・キャノン、ボー・ブランディンなど。

1980年製作/アメリカ
原題:Raise the Titanic
配給:東宝東和
劇場公開日:1980年12月6日

ストーリー

ワシントンにある海洋研究機関(NUMA)のサンデッカー長官(ジェイソン・ロバーズ)、大統領補佐官のシーグラム博士(デイヴィッド・セルビー)らが、1人の男から、ある事件の報告を受けていた。男はダーク・ピット(リチャード・ジョーダン)といい、元海軍大佐で現在は危険な任務を遂行しているフリーのエージェントだ。今回は、シーグラムの依頼で北極海に臨むソ連領のスワドロフ島を調査していて、行方不明のアメリカ人鉱物学者を救出したのだった。70年近く前の1912年、処女航海の途中沈没した豪華客船タイタニック号には、実は未来の世界戦略には不可欠といわれる鉱石ビザニウムが持ち込まれていたのだ。ロシア政府が雇った鉱夫が秘かにそれをアメリカに持ち帰ろうとして遭難にあったのだった。シーグラムは、巨大な戦略プロジェクト「シシリー計画」を立て、その沈んだビザニウムを手に入れるために、タイタニック号の引き揚げを大統領に進言した。4000メートルの深海から46000トンの巨船を浮上させることは至難の業だったが、それを極秘に実行に移していった。まず、ピットは、タイタニックの唯一の生き残りの老船員を探し出し、彼の口から、コロラド鉱山の生き残りの鉱夫が、あの幻の元素ビザニウムを持って地下室に閉じこもった事実を聞いた。タイタニック号が沈んだと思われる地点の測定に時間がかかっている頃、ソ連側が行動を開始し、やがて、ソ連大使館の情報将校ブレブロフ(ボー・ブランディン)の画策により、タイタニック号引き揚げ計画がマスコミに報道された。サンデッカーは騒然とするマスコミを前に、記者会見を行ない、これは単なる科学的日的だと巧みにかわした。一方、ピットの潜行艇は、遂に4000メートルの深海まで達し、悲劇の客船タイタニックの船体を発見した。そしてアメリカ人もロシア人も誰もが見守る中で、幾多の障害をこえてタイタニックが浮上した。目ざすは、ビザニウムを持って地下室にこもった鉱夫の遺体だ。だが、やっとの思いで探しあてた白骨死体と共に見つかったのは、期待を裏切るような石ころだった。そして、再調査を開始し、その鉱夫ブルースターの墓を探し出したダーク・ピットとサンデッカーは、その中から目ざすビザニウムを探し出した。しかし、世界の平和を考え、元の土の中におさめるのだった。

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映画レビュー

3.0生まれてはじめて映画館で見た映画

2020年7月11日
PCから投稿

初めて映画館で観た映画がタイタニックの人は多い、と思う。

タイタニックよりも17年昔、私が生まれて初めて映画館で観た映画はこれだった。
当時、お正月の全国ロードショーで大々的に宣伝されていた。
ポスターが伝えていた見所は、浮上する巨大客船のスペクタクルであり、訳されずカタカナになったタイトルが印象的で、ジェイソンロバーズやアレックギネスも出ていたが、IMDBでは4.8をつけている。
ただもちろん、初めて観た映画ゆえ、その出来が良いのか悪いのか、私には解らなかった。

さいきん見返したが、映画は筋書きが破綻していた。おそらく製作行程でアランスミシーに落ちた映画だと思う。目玉の浮上シーンは思ったより巧く撮っている。模型感はまぬがれないが、円谷プロよりはましだと思う。

しかし、どんなクオリティであれ、幼い私は、初めての映画館で、海底から浮かび上がるタイタニックに心躍らせた。すなわち私の秋山図映画。

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津次郎

1.51980年製作なら仕方ないのかもしれませんが・・・

2020年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

希少鉱物を積んでいたことが判明した為、タイタニックを引き上げることになった学者たちの物語。

色々と底の浅さを感じさせる作品です。
1980年代初頭の映画ですから迫力不足はどうしようもありません。しかし、人物の設定とか、人間関係とか、外交とか・・・全て上滑りしている印象で物語に集中出来ません。
深海の作業はどうしても暗く、見難くなってしまうことも含めて面白みを感じることが出来ない作品でした。
今の技術で製作したら、もっと面白い映画になったのでしょうか・・・

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よし
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