ルーカスの初恋メモリー

劇場公開日:

解説

4人の高校生たちの甘くせつない初恋と青春を描く。製作はデイヴィッド・ニクセイ、監督・脚本、デイヴィッド・セルツァーで本作品が監督デビュー作になる。撮影はレイナルド・ヴィラロボス、音楽は「ミラグロ 奇跡の地」のデーヴ・グルーシンが担当。出演は「ロストボーイ」のコリー・ハイム、ケリー・グリーン、チャーリー・シーンほか。

1986年製作/アメリカ
原題:Lucas
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1989年3月11日

ストーリー

イリノイ州ディアー・パークに住む14歳の高校生ルーカス・ブライ(コリー・ハイム)は、ある日昆虫採集をしている時に出会った転校生で、ひとりぽっちでテニスをしている美少女マギー(ケリー・グリーン)に胸ときめかすが、16歳のマギーも、この少し変わった少年ルーカスが気に入り、2人は友だちになる。ルーカスたちの通うディア・パーク高はフットボールの名門校で、選手達の壮行会の日、壇上につまみ出され笑いものになるルーカスに淡い恋心を抱くリナ(ウィノナ・ライダー)は、マギーに夢中な彼に心は寂しかった。ある日ルーカスは、マギーとともに映画を観に行くが、そこで大男のフットボール選手ブルーノ(トム・ホッジス)にからまれる。そんな彼をかばうのは、フットボールの花形選手で、彼とは旧友のキャビー(チャーリー・シーン)だった。キャピーにはチアリーダーのアリス(コートニー・ソーンスミス)というガールフレンドがいたが、この一件以来マギーとキャッピーは親密さを増し、アリスは嫉妬心を抱くのだった。そしてルーカスも、2人がキスしている現場を目撃したことにより深いショックをうけるが、やがてキャピーへの激しいライバル意識を抱くようになり、彼はフットボール部に入部した。しかしコーチ(ガイ・ボイド)はルーカスの入部を拒否し、またブルーノの彼へのいびりも最高に達する。そしてライバル校ロックフォード校との試合の日、ゲームに出してくれと迫るルーカスに折れたコーチは出場を認めるが、大男たちの中で戦うルーカスはあまりにもみじめで、ついにタックルに押しつぶされて負傷してしまう。試合に負けた原因を作ったルーカスへのブルーノたちの報復を心配して皆が彼を見守る中、ルーカスは恐る恐るロッカーをあけると、そこにはフットボール部のジャンパーのプレゼントがあった。かくして、めでたくルーカスは、今や皆に認められる存在になったのである……。

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映画レビュー

3.0ジョージ・ルーカスは出てこない

2021年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 いつもルーカスをイジメからかばうキャピー(シーン)や、ルーカスにひっそり恋心を抱く同じ吹奏楽部のリナ(ウィノナ・ライダー)が人物設定上生きていますね。ストーリー的には大したことないのですが、飛び級で高校生になったルーカスが新鮮だし、80年代の流行であるお色気&オバカコメディ路線とは一線を引く作品だと思います。

 恋に破れた主人公のスポコン物でもなく、むしろ休み期間中に自殺した先生をモチーフに、表には現われない自暴自棄的な少年の物語のような気がするのです(フットボール部に入部する件は、自殺の話題へと繋がっている)。頭はいいが、他人への思いやりの面ではまだまだ幼いルーカス。窮地に立たされても平気で愛想を振り撒く明るさというのは好感持てるのですが・・・結局は機転が利くことを武器に無茶ばかりしているだけなのかもしれません。身障者をいじめることにも似たような雰囲気があり、笑うに笑えない場面もあったことが残念だ。

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kossy
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