ラ・ボエーム(1926)

解説

プツチニやレオンカヴアロやの歌劇によって有名なアンリ・ミユルジエの小説を題材としてフレッド・デ・グレサック女史が特に書き卸した原作をレイ・ドイル氏とハリー・ベーン氏とが脚色し、「ビッグ・パレード」「男子凱旋」等とお案じ苦キング・ヴィダー氏が監督したもので、主役は「真紅の文字」「ロモラ」等主演のリリアン・ギツシユ嬢と。「ビッグ・パレード」「男子凱旋」等出演のジョン・ギルバート氏が演じ、「ビッグ・パレード」「大自然を敵として」等出演のルネ・アドレー嬢を始め「明眸罪あり」出演のロイ・ダルシー氏、ジョージ・ハッセル氏、エドワード・エヴエレット・ホートン氏、カール・デーン氏、フランク・カリアー氏、等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題:La Boheme

ストーリー

パリの羅典に集う貧しい芸術家たちの中に、ロドルフという詩人がいて矢張り安下宿屋で細々と暮らしていた。その下宿屋には裁縫婦のミミという可憐な娘がいたが、ロドルフは彼女の風にも得堪えぬ優嫋な美に打たれた。そしてミミが部屋代が払えずに遂出されようとした時ロドルフは友達と共にミミを引き取って皆で世話をしてやることにした。ミミの感謝はやがてロドルフに対する恋となり、二人の間にはうるわし愛の花が咲いた。ロドルフは新聞社に原稿を送って貧しい生計を立てながらも、ミミに霊感を得て戯曲の創作に従事した。ところがある日のことロドルフの原稿をミミが新聞社に持って行ったが、間に合わなかったためロドルフはその新聞社から断られてしまった。ミミはこのことをロドルフに知らせて戯曲創作の邪魔になるに違いないと考え、彼に秘密で夜起きて針仕事をし、毎日彼の原稿を新聞社に届けるふりをしては自ら稼いだ僅かの賃金で暮らしていた。パリのみやび男でポオルというお金持ちがふとミミを見初めて、彼女の許へ針仕事を頼みに来た。ミミはポオルの愛を利用してロドルフの記漁区を、ポオルの知り合いの劇場支配人に推挙させた。その代償としてミミはポオルに伴われて芝居見物に行かねばならなかった。そのため彼女は友人のミユゼットの衣装を借りねばならなかった。ロドルフは新聞原稿のことでミミが彼を詐っていたことを知りミミの部屋へ行って見るとその処にはポオルに頼まれた美しい衣装があったそれを誤解したロドルフは嫉妬を起こし、ミミは深く心を痛めた。そして徹夜の針仕事のために悪くなっていたミミの胸の病気が急に変じた。ロドルフが驚いて医師を迎えに赴いた間にミミは一通の手紙を残して立ち去った。日数がが経ってロドルフの戯曲は大成功をし彼は立派に生活ができるようになった。彼はしかしミミのことばかり思い患っていた。彼の成功の頂上にある時ミミは帰って来た、愛人の腕に抱かれて死ぬために。ロドルフの嘆き。ロドルフの悲しさ。

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