劇場公開日 2000年4月1日

「ゆるふわ系パニック?」U.M.A レイク・プラシッド MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ゆるふわ系パニック?

2018年9月11日
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謎にシリーズ展開がされ、全四作品となった「レイク・プラシッド」。その記念すべき第一作がこれだ。シリーズ唯一の劇場公開作品である。
そもそもタイトルの「UMA」とは何だという話だが、これは「ユーマ」と読み、未確認生物のことを表す言葉である。あの「イエティ」や「ネッシー」、「チュパカブラ」などもユーマの一つだ。

少々ネタバレだが、本作のその未確認生物とやらは巨大ワニである。タイトルの「U.M.A」は日本の配給サイドが付けた邦題に過ぎず、特に本編とは関係が無いため気にしなくて良い。ただの巨大ワニが出てくるモンスター・パニックと思えば良いのだ。

本編82分のB級映画だが、よく詰め込んである快作だった。もちろん第ニ作からのシリーズよりかは制作費も高いようで、ケチって製作した感じは一切無いが、何と言っても登場人物の会話が面白い。コントの様にも感じるシーンがあり、犠牲者が出ている巨大ワニの残忍な事件とは真逆のテンポであり、これがクセになる。

また、巨大ワニの決着のつけかたが衝撃的だ。未だかつてこのオチとなったのは無いのではないだろうか。個人的に、「アリゲーター」の第一作と同等に好きなモンスター・パニックである。是非観て欲しい。

Mina