劇場公開日 1955年3月8日

「「王様と鳥」と言うタイトルでリマスター。」やぶにらみの暴君 mark108helloさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「王様と鳥」と言うタイトルでリマスター。

2022年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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『王と鳥』(おうととり、Le Roi et l'Oiseau)は1980年公開のフランスのアニメーション映画である。監督はポール・グリモー、脚本はジャック・プレヴェール。原作は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの「羊飼い娘と煙突掃除人」。日本では長く、改作前の『やぶにらみの暴君』(La Bergere et le Ramoneur)として知られた。『王と鳥』として改作されてからは、『王様と幸運の鳥』という邦題もあった(出典:Wiki)。この作品はジブリアニメ誕生の大本となったことで有名であり、改めて見直すと「カリオストロ」と「天空の城ラピュタ」はもう盗作ではないかと言うぎりぎりのレベルまでインスパイヤされている。「ナウシカ」における庵野の巨神兵にエヴァンゲリオンに至るまでもがここに端を発する。リマスターされたのは監督の意図する内容にはなっているのであろうが残念ながら、アニメのとしてはかなりレベルを落とす結果となった。それは当時を担当したアニメーターたちが高齢化し予算の都合で質の低いアニメータに頼らざる得なかったからだと聞く。そこまでして貫きたかった本来の内容は正直リマスター前の作品より大人しくなり、アニメ作品としては評価を下げた。それにもかかわらずこの作品が輝かしいのは当時としては唯一無二の表現形式とキャラクターの演出能力がずば抜けているから。残念ながら編集能力は共同製作者アンドレ・サリュの方が上だったという事であろう。それを踏まえてのそれでもやはり5点満点である。

mark108hello