モスキート爆撃隊

解説

イギリスのモスキート爆撃隊員を描いた戦争映画。監督は「空爆特攻隊」のボリス・シーガル。脚本はドリーン・ソーン、撮影はポール・ビーソン、音楽はフランク・コーデル、特殊効果はレス・ボウイーが担当。編集はジョン・S・スミス、製作には「クルゾー警部」のルイス・J・ラクミルが当っている。出演は「0011/スラッシュの要塞」のデイヴィッド・マッカラム、スザンヌ・ニーブ、デイヴィッド・バック、デイヴィッド・ダンダス、その他ディンスデール・ランデン、チャールズ・グレイ、マイケル・アンソニーなど。

1969年製作/イギリス
原題:Mosquito Squadron

ストーリー

一九四四年、ロンドンは、ドイツ軍基地から発射される超音速ミサイルV・2の攻撃にさらされていた。しかも、ドイツはV・3、V・4となづけられた新兵器を開発していた。そんな時、爆撃隊長クイント・マンロー(D・マッカラム)に降りた任務は、V・3の開発をくいとめることだった。クイントは、爆撃隊長だった、親友のスコット(D・バック)の爆死により、隊長に昇進したばかりだったが、他人には、無謀と思えるほどの低空飛行を、モスキートと呼ばれる木製機で敢然とやってのけるベテラン・パイロットだった。やがて英司令部は、基地爆撃をクイント隊に命じた。爆撃行前夜、二機のメッサーシュミットが、英軍基地に何十人もの連合軍側捕虜が、シャルロンに移されている実写フィルムを投げ落していった。クイントは、その中に、スコットの姿をはっきりと認め、爆撃をためらったが、司令部はより多くの生命を救うためと、任務遂行を命じた。このため、クイントは必死の努力で、仏地下組織と連絡をとり、捕虜を脱出させることに成功したが、彼の機は、シャルロン攻撃後、火を吐いて森に不時着した。そこでクイントは、スコットにめぐり会ったが、スコットは記憶を失い、親友の顔も、妻のベス(S・ニーブ)の名も忘れていた。ただ、敵に向うことしか念頭にない彼は、クイントの制止もきかず、脱出者の行く手を阻む戦車にぶつかっていった。やがて、クイントは地下組織に救われ、故国の土を踏むことができた。

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