めざめの時

劇場公開日:

解説

士官学校の寄宿舎生活を送る少年とその教官の妻との恋、そして少年の人間的成長を描く青春ドラマ。監督は「仮面の中のアリア」のジェラール・コルビオ。製作はジョエル・ペロン。現代フランスの人気自伝作家シャルル・ジュリエが八八年に発表した同名小説をもとに、コルビオ監督とアンドレ・コルビオとミシェル・フェスレルが脚本を執筆。撮影は「インドシナ」のフランソワ・カトンネ。音楽監修はデイヴィッド・ミラーが担当。主演は子役出身のグレゴワール・コラン、「魚のスープ」のキアラ・カゼッリ。「カミーユ・クローデル」のロラン・グレヴィル、「殺意の夏」のマルタン・ラモットらが共演。なお主人公の役名は、原作者と監修が敬愛する故フランソワ・トリフォー監督からとられている。

1991年製作/フランス・ベルギー合作
原題:L'annee de l'eveil
配給:デラ・コーポレーション
劇場公開日:1993年5月21日

ストーリー

一九四八年のフランス、プロヴァンスの幼年士官学校に通う一四歳の少年フランソワ(グレゴワール・コラン)。孤児のため、貧しい農家で育てられた彼は戦地に駆り出されて死んでしまうのではないかという恐怖にいつも悩まされていた。厳しい学校生活と上級生のいじめに耐えるフランソワの楽しみは日記を書くことだった。彼は強くなりたいと思い、元ボクサーの小隊長ジュリアン(ロラン・グレヴィル)にボクシングを習う。小隊長の家に招待されたフランソワは美しいイタリア女性の妻レナ(キアラ・カゼッリ)と出会う。週末ごとに小隊長宅を訪れるのが習慣化してきたある日、小隊長が外出してしまい、フランソワとレナは二人で川へ遊びに行き、お互いの孤独な心情を語り合った。国語教師の人間の尊厳とは何かを問う授業に感銘を受けたフランソワは恐怖や不正に打ち勝つため自分自身で立ち向かうことを誓った。しかし、レナへの想いが募るフランソワは小隊長を裏切った苦しさに悩む。レナと初めて愛しあった帰途、フランソワは小隊長の転属を知った。彼の後任に就いた小隊長ジョルジュ(マルタン・ラモット)はフランソワを目の仇にしていた。ジョルジュは反抗したフランソワを独房に入れる。独房から逃亡したフランソワは、彼の心情を理解した隊長(ロジェ・プランション)から、退学して自分の道を歩むことを勧められた。その後インドシナ戦争に赴むいたフランソワは、親友ガレーヌ(ヨハン・ルジューユ)を戦いの中で失い、そしてジュリアンもバイク事故で命を落した。戦争が終わり、成長したフランソワはカフェで働くレナを迎えに現れるのだった。

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