未来は女のものである

劇場公開日:

解説

同棲生活を送る男女の間に一人の妊娠した女が入り込むという奇妙な人間関係を描く。製作はルチアーノ・ルナ、監督は「ありきたりな狂気の物語」(82)のマルコ・フェレーリ、脚本はフェレーリ、ダーチャ・マライーニ、ピエラ・デッリ・エスポスティ、撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はカルロ・サヴィーナ、美術はダンテ・フェレッティ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニ、衣装はニコレッタ・エルコーレが担当。出演はオルネラ・ムーティ、ハンナ・シグラ、ニエル・アレストラップなど。

1984年製作/イタリア・フランス・西ドイツ合作
原題:IL Futuro e Donna
配給:ヘラルド・エース
劇場公開日:1986年3月21日

ストーリー

ゴードン(ニエル・アレストラップ)は医者であったが、今は植物を扱う庭師のような仕事についており、マーケットの広告を担当しているアンナ(ハンナ・シグラ)と同棲している。彼らは未来への不安から子供は作らないと決めており、互いの仕事には口を出さない事を原則ときめていた。そんな2人の間に割り込んで来たのがマルヴィーナ(オルネラ・ムーティ)だ。彼女がディスコで若者たちに輪姦されそうになっているところをアンナが救ったのだ。マルヴィーナは妊娠していた。しかし、誰の子だとも、どこに住んでいたとも何も語らない。アンナの家にしばらく棲むことになったマルヴィーナ。ゴードンとアンナの2人の生活のバランスが大きく崩れ出した。マルヴィーナの大きなおなかを間近に見る生活をしているうちに、アンナは、すっかり彼女に魅せられていった。マルヴィーナも含めて一つのベットに3人が並んで眠った。「あなたたちの娘になりたい」というマルヴィーナに苦笑を交わすゴードンとアンナ。しかし、絶えず女を意識させるマルヴィーナの存在がうとましくなったアンナは、遂に彼女を追い出す。が、いざマルヴィーナがいなくなってみると、2人の生活はぽっかり穴があいたようになってしまった。再びマルヴィーナを迎え、平和を取り戻したのもつかの間、ロック・コンサートの会場で、押し入って来た群衆の下じきになって、ゴードンが死んでしまう。二人の女を守るようにして息絶えたゴードン。悲しみにくれたアンナとマルヴィーナは、やがて海辺に住みつき、そこでマルヴィーナは、アンナに産んだ子をまかせると、ひとり旅に出るのだった。

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