「スコセッシ版の青春群像」ミーン・ストリート あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
スコセッシ版の青春群像
フェリーニの青春群像はイタリアの田舎の海辺の保養地の5人組だった
本作はニューヨークのイーストサイドにあるイタリア人街リトルイタリーを舞台にしてイタリア系の3人組の青春群像を描く
ミーンストリートとはヤバい街の意味
主人公の叔父はマフィアの顔役
つるむ仲間もろくでもないばかりだ
公開は1973年の10月3日だから、撮影はその9月だろうか、それとも前年の9月だったのだろうか
毎年9月半ばに10日程続くリトルイタリーのお祭り、サンジェナーロ祭の最中のその3人組の日々を描く
フェリーニの青春群像はラストで大人になっていく姿を描いて見せたように、本作ではスコセッシ監督が彼らの青春の終わりをラストでみせる
それはミーンストリートの名前のとおりの無惨な結末だが
若いデ・ニーロはどうしようもない最低のクズを好演している
見終わった感触は、なるほどスコセッシ監督がこの3年後、タクシードライバーを撮ると予告しているのだと思えるものだ
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