劇場公開日 2021年3月12日

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「見るべき映画だと思います」マンディンゴ じぶさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見るべき映画だと思います

2017年6月12日
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ジャンゴの奴隷の扱いが酷かったので覚悟して見ました。

序盤。
黒人に対する人権を無視したよつな言動に嫌な気分にはなりますが、ジャンゴほどのショッキングなシーンがなく、白人が優しさを見せたりお互い信頼関係を築いたり、で拍子抜けしました。

。。のですが。。

進むにつれ、みぞおちの当たりに重い鉛のようなものがどんどん溜まっていき、鑑賞後はドーンと気分が重くなりました。

ジャンゴ同様、見た目ショッキングなシーンはあるにはありますが、むしろそれ以外の、「優しさ」、「信頼関係」が見えるところにこの映画の重さがあるように思います。

ジャンゴのそれは過去の歴史として観られたのですが、マンディンゴは日常の延長線上に奴隷制度があることを突き付けられました。

奴隷制度、つまり黒人は人間か否か、という価値観に対して息子は揺らいでいるように見えたのですが、そうではなく、人間ではない、ということは前提とした上で粗暴に扱うか否か、というような別の価値観で揺らいでいるように見えました。

父親と比べ濃淡はあるものの価値観のベクトルとしては同じく「黒人は人間ではない」

自分以外の人間を見下したり軽く扱ったり、こうあるべきと決めつけたりすることがあるか、と言い換えると、自分にもその「差別意識」はあります。

女だから、子供なのに、新人のくせに、そんな歳で、などその片鱗はそこかしこにあるように思います。

この映画のような行動をしてしまう可能性が自分にもある、という前提でそのベクトルは正しいのか、と問うこと、過去の歴史の勉強ではなく、同じような事を起こさないようにすることこそが、この映画の観た価値となるのではないか、と思います。

骨
長谷川さんのコメント
2021年2月21日

「風と共に去りぬ」のアンチテーゼ的作品らしいので米で嫌われるのか?

長谷川