マリリンとアインシュタイン 劇場公開日:2023年3月3日
解説 「赤い影」「地球に落ちて来た男」などのニコラス・ローグ監督が、女優マリリン・モンロー、物理学者アインシュタイン、野球選手ジョー・ディマジオ、上院議員ジョセフ・マッカーシーら1950年代アメリカを象徴する4人を想起させる人々を登場させて描いた会話劇。 1954年、ニューヨーク。撮影を終えた人気女優は、とあるホテルに滞在中の天才物理学者の部屋を突然訪れ、かつて彼が提唱した特殊相対性理論について親しげに会話を交わす。やがて女優の夫である元野球選手が、妻の浮気を疑って部屋に押しかけてくる。翌朝、赤狩りに奔走する上院議員が物理学者の部屋へやって来て、彼を弾劾するための書類を押収しようとするが……。 女優を「ジェラシー」のテレサ・ラッセル、野球選手を「ビッグ・ウェンズデー」のゲイリー・ビューシイ、上院議員を「お熱いのがお好き」のトニー・カーティスが演じた。
1985年製作/109分/G/イギリス 原題:Insignificance 配給:東北新社 日本初公開:1986年8月8日
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2023年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
原題が《insignificance》だから「取るに足らないようなことだけど、その実、重要だろ、違うかな」みたいな話なのかな。 マリリン・モンローは頭が弱いみたいな描かれ方が多いけど、特殊相対性理論を説明させて、知的な感じで描かれてて良かったな。 アインシュタイン、マリリン・モンロー、ジョー・ディマジオと才能が世の中に認められてて、だからこそ辛い部分もあるんだみたいな話に見えたな。 部屋にかかってる母親と赤ん坊の絵はピカソの絵なんだよね。そこも含めて天才の話なのかと思ったよ。 最後はE=MC^2を利用して作られた原爆が広島に落とされてしまったことに苦しむアインシュタインの描写だったね。 エンドロール観てたら、モンローのコラージュ社員はデイヴィッド・ホックニーによるもので、なんか色んな所にやたらと凝ってる作品なのかな。
2023年3月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
①元は舞台劇の様だが、各シーンの合間合間に挿入される画像・映像が最後のクライマックスシーンで全て繋がる構造等、見事に“映画”として昇華されている。そこに感心した。 ②テレサ・ラッセルは顔も持ち味もマリリン・モンローには似ていないが、話し方等をよく研究したのか後半になる程マリリンに似てくるから不思議。 ③
2020年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
本作はフィクションであり名前で呼ばれる事もなければ役名も肩書きで、見ていれば誰がモデルかも一目瞭然、ソレを演じる役者と想像でのシチュエーション。 登場人物四人それぞれのトラウマが描かれるイメージ映像と歪む時間軸、圧巻なラストのドッカーンな描写とナンセンスな放題。 夫婦のいざこざに巻き込まれる爺さんとイ○ポで意地悪なオッサン、女優の奥さんには若干イライラしながら、ニコラス・ローグで納得な世界観。
2013年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
有名であるからこそ持つ悩みを分かち合いたい。 マリリンは忙しいスケジュールの合間をぬってアインシュタインが滞在するホテルに押しかけます。 一方アインシュタインは政府高官に学会にてアメリカに優位な証言をするように迫られていて・・・・・・ 『当時の有名人が遭遇したらどうなるだろう』という構想で勢いよく作った感じ。 モチーフ映画?なんていうんでしょう、起承転結が薄い気がします。 急に挿入される日本の映像はアインシュタインの罪悪感の表れ、ということに気がつくのがおくれまして 『急に入ってくるこの映像は何?』と戸惑いました。 上演当時ならすんなりわかった演出も時間が経つと解りにくくなる、ジェネレーションギャップですね。 劇中に一度も実名を出さなかったのは評価できるポイント。 人間ドラマとしては、楽しめない。 登場人物のモチーフを知っていて、その人に有り得たシチュエーションを楽しむという少しひねった楽しみ方が必要になると思います。