ホブスンの婿選び

劇場公開日:

解説

「超音ジェット機」のデイヴィッド・リーンが一九五四年に製作監督した喜劇。ハロルド・ブリグハウスが一九一六年に発表した戯曲から、リーン、協同製作者のノーマン・スペンサー、ウィンヤード・ブラウンの三人が共同で脚色した。撮影は「超音ジェット機」のジャック・ヒルドヤード、音楽は「地中海夫人」のマルコム・アーノルドである。出演者は「悲恋の王女エリザベス」のチャールズ・ロートン、「大いなる遺産」のジョン・ミルズ、「紫の平原」のブレンダ・デ・バンジー、「三文オペラ」のダフニ・アンダーソン、プリュネラ・スケイルズ、「浮気は巴里で」のリチャード・ワッティス、デレク・ブロムフィールドなど。

1954年製作/イギリス
原題:Hobson's Choice
配給:東和
劇場公開日:1955年3月5日

ストーリー

マンチェスターにほど近いサルフォードの町にホブスン靴店がある。主人ヘンリー・ホブスン(チャールズ・ロートン)は三人の娘を抱えた男やもめ、暇さえあればムーンレイカー亭で酒を飲んでいて店を切り廻しているのは長女マギー(ブレンダ・デ・バンジー)だ。彼女はもう婚期をすぎた年頃。次女アリス(ダフニ・アンダーソン)にはアルバート・プロッサーという弁護士、三女ヴィッキー(プルネラ・スケイルズ)には禁酒運動の急先峰の息子フレディ・ビーンストックという恋人がいるが、ホブスンが持参金の五百ポンドを出しそうもないので結婚の実現はおぼつかなかった。そこへマギーまでが店の職人ウィリー・モソップ(ジョン・ミルズ)と結婚すると言い出し、ホブスンが断固反対すると二人は家を出てオールドフィールド通りに靴屋を開業した。働き者の二人に去られてホブスンの店はたちまち左前、親父の自棄酒はますます募り、明日はマギーとウィリーの結婚式という晩、泥酔して禁酒運動の総本山ビーンストック商会の穀物倉で寝込んでしまった。このことをフレディから知らされたマギーは、フレディを原告に仕立てて親父を家宅侵入罪ならびに損傷罪で告訴するとおどし、さらにアルバート弁護士と原告と親父の間で示談にすませる芝居をうってアリスとヴィッキーの持参金を見事せしめてしまった。--一年後、モソップ靴店の大繁昌にひきかえ、娘たちに去られたホブ転落一路、一人ぼっち父はアル中になって誰るものが必要となった。流石の親父もマギーとウィリーに帰って来てくれるよう申込んだが、ウィリーはこれ幸いと店を“モソップ・ホブスン店”として共同経営することに成功、頑固親父もこうなってはどうすることも出来ないのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

4.0商売と投資

2021年9月28日
Androidアプリから投稿

靴屋の店主ホブスン(ロートン)は妻亡き後
娘達を家事手伝い兼店員としてフル活用する

そんな中、長女(ブレンダ・デ・バンジ)が有能な職人(ミルズ)に狙いをつけ
結婚と独立をしてしまう

見処はロートンとミルズの競演か
ロートンはその腹の出具合も活用したような演技
(本当の腹なのだろうか?)
酔っ払って月を追いかけ地階に転落するあたりの演技は 面白いな、と思った
彼の見せ場は泥酔場面なのだろうか
あまりに優秀な妻に怖じ気づくようなミルズの演技も
可笑しかった
彼の方が美味しい役みたい

ホブスンの家のゆったりとした造りと
(職人は地下に押し込められている)
新婚夫婦の借りた地階の店舗兼住宅との違いも面白かった

庶民だと思っていた店主(商人)と職人の間にも
階級があるみたいなのに驚き

当時(19世紀末)の風俗も理解出来、意外に面白かったです

何度も繰り返されるひょうきんなテーマ曲が耳について離れなくなりました

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jarinkochie
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