劇場公開日 1982年8月14日

炎のランナーのレビュー・感想・評価

全20件を表示

4.5東京オリンピックの前に是非チェックしておきたい陸上映画の傑作

2019年8月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

東京オリンピックまであと残り1年を切った今、ぜひ見ておきたい一作。製作者デヴィッド・パットナムは当時、クールでエレガントな作品ばかりがひしめく英国映画の現状に反旗を翻し、逆に主人公の熱い情熱が伝わる作品を作ろうと努力を続けていた。そんな中で「安息日のレースへの出走を拒否した牧師ランナー」のエピソードを知り、これぞ映画にすべき題材と詳しく歴史を掘り起こし始めたのだという。
1920年のパリ・オリンピックにおける英国勢の活躍を描いた本作は、この布教のために走り続ける牧師ランナーを描くと同時に、ユダヤ人としての差別にも臆することなく誰よりも勝利を追い求めたもう一人のランナーにも焦点を当てる。いずれも史実として面白く、キャストの演技や体の動きも素晴らしい。そして何より、オリンピックという舞台が、様々な出自や宗教や文化を持った人間たちが一堂に集う場であることを教えてくれる傑作ヒューマンドラマである。

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牛津厚信

4.0あの場で「No」と言える精神力。…人は何のために何を成し遂げるのか。

2023年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

知的

難しい

観た気になっていたが、鑑賞したら、想像と全く違う映画。
 反芻するたびに、味わいが増してくる。

初見。
ケンブリッジ大を中心に、1920年代の上流階級の社会にうっとりさせられる。
 入学したその晩に催される晩餐会。新入生も皆タキシード。ろうそくの光に輝く、カトラリー。
 シビルを始めとする女性たちの衣装。
 ケンブリッジ大生たちの仕立てが良く、着心地がよさそうな衣装。

エリック・リデルの住まうスコットランドの風景。人を寄せ付けなさそうな、”豊かな”とは程遠い素朴さ。なぜか沁みる。
 あのようなフォームでは早く走れないだろうと思ったが、実在のリデル氏が天を仰いで飛ぶように走って「フライング・スコッツマン」と呼ばれたのだと、毎日新聞1993年10月10日の特集記事で知った。ラグビーの選手として、クロスカントリーやヒルレースが発達した故郷の地勢で、リデル氏の足腰を強化したのだろうと書いてあった。

そこに、青春を謳歌する若者たち。舞台はオリンピックへ。

映画の雰囲気を楽しむだけでもうっとりしてしまう。
ただ、要所要所は見ごたえのあるシーンなれど、クライマックスにかけての盛り上げ方はドラマチックではなく、想像していた物語とも違うこともあり、不完全燃焼の思いが残る。

けれど、見直すと。

長いものに巻かれろ的な私は、あの場で自分の思いを貫き通せるのだろうか。
彼らの信念の貫き方に圧倒されてしまう。

 ユダヤ人であることで、自分は”イギリス人”からは締め出されると主張するハロルド。映画では直接差別を描き出さない。描かれるのは、暗黙のルールを読めずに、浮き上がってしまうシーンのみ。PDDの方の戸惑いにも似ている。尤も、この場面では、周りの「しょうがないなあ」的な笑いでハロルドも笑いあって”仲間”になっていく。
 それでも、”一番”になれば、学校や国に利益をもたらせば、”イギリス人の仲間”として受け入れられると信じるハロルド。そのための努力を欠かさない。
 だが、それに”待った”がかかる。プロとアマの違いという。今では当たり前の、プロのコーチについてパフォーマンスを上げるというのが、アマの精神に反するというのだ。自分たちだって、教員のプロとして学生を教えているのではないかと反発したくなるのだが。
 というより、どんな手段を使っても”一番”になりたいという思いが、卑しいと問題なのだろう。自分さえよければというユダヤ主義(『ベニスの商人』に出てくるシャイロックがユダヤ金貸しの典型)。イギリスの支配階級・昔ながらの爵位制度、なれ合いの均衡で成り立っている勢力分布。誰かが、抜きん出ればその均衡が崩れる。組織の勢力争いにも似て…。
 手を借りるコーチがイギリス人でないというのも、自分たちのプライドを潰すのであろう。
 そんな彼が入りたいと望んでいる”社会”の暗黙のルールをちらつかせる先生方(≒上司)に「No」というハロルド。
 そして…。
 そして、彼が最終的に手にしたものは…。

 中国で生まれたスコットランド人であるエリック。神の使命に応えることが自分の役目と信じている。将来は宣教師。だから、安息日には走れない。
 あれだけのメンバーに囲まれて、民衆の期待も押し寄せて、それなのに「No」と言う。ここで「Yes」と言わなければ、イギリス国内での自分の居場所はなくなってしまいそうだ。今なら「国賊」という言葉がネットやワイドショーにばらまかれそうだ。
 オリンピックが終われば中国に行くつもりだから、神の方だけを向いていればいいのか。キリスト教の説く最後の審判が一番重要だから、それだけを見つめていればよいのか。目の前の権威を振りかざす人々の期待より、もっと自身にとって大事なものを守りたいエリック。
 そして…。

 そんな二人を中心に描いているが、アンドリューの生き方も面白い。
 爵位をやがて継ぐ身。スポーツは「遊び」と言い切る。ひょっとして人生はすべて遊び?ひっかきまわしておもしろがる部分と、余裕があり、手助けをする部分と。メダルより、将来の国王に自身を売り込むことも大切?とうがった見方もできる。メダリストとしての可能性に賭けるより、自己を犠牲にして国益に奉仕した博愛精神の持ち主となる方を選ぶアイデンティティ。”貴族”としてのあるべき姿。
 そして…。

この映画で、「犠牲亡くして忠誠はない」と”国”のために走れと迫る皇太子が、後年、自身の幸せのため、”国”を捨て、王位を放りだすのは、この時の影響か?と勘繰ってしまったり。

映画の最初の方で、”国”のために、第一次大戦で命を落とした生徒たちのエピソードが出てくる。
 ハロルドが入寮の時に言う言葉を反芻したくなる。
そして、この映画の数年後には、第二次世界大戦が始まる。

「国のために」
 オリンピックが、個人の力を競う場ではなく、”国”の威光を示す場になってしまってどのくらいたつのだろう。
 ”国”の威光を背負いきれなくなって、自死されたマラソン選手。
 組織的なドーピングによって体を壊す人々。

そんな世界的な潮流。世相に飲み込まれながら動いていく日々。その流れに乗ってしまった方が楽なのに、あえて、自分の信念を貫き通した男たちの物語。
 実話がベースというのだから、唸ってしまう。

何のために走るのか。何のための競技か。
何のために何を成し遂げるのか。
人々の期待と、自分の人生との折り合いをどうつけるのか。
そして、そんな自分を支えてくれる人々との関係。
反対にそんな期待をかけられてしまった人をどう支えられるのか。
見るたびに視点が変わり、考えてしまう。

ただ、イギリス社会を知らない身には、多少説明不足。
 アンドリューとオーブリーが、最期の最期に「彼(エリック)は勝ったんだ」というが、何に勝ったのかがわからない。
 Wikiや解説を読んで、イギリス社会で、イギリス人として要職に就いたことが、最初の目的である「イギリス社会に受け入れられ、立派なイギリス人になった」から”勝った”ということなのか。
 個人的には、人種・宗教を超えて、素敵な伴侶と人生を共にしたということであってほしいと思う。
 それが理解できたとき、この映画の本当の価値を理解できるのだろうと思う。

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とみいじょん

3.0期待したけど

2023年7月25日
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鑑賞方法:VOD

単純

萌える

実在の人々を描いてるせいなのか
ドラマとしての盛り上がりは少ない。

てっきり同期との、ライバル関係で
あつく感動する展開になるかと思いきや
そこまででも無い。

当時根深い人種差別や宗教観を乗り越えて
スポーツに賭ける姿は
素晴らしいものではあるが、
正直観終わっても
ああ、ふーんそーいう人がいたのね。
位の感想で終わってしまった。

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こまめぞう

2.5恵まれた人達のバブリーな物語。二枚看板の群像劇。

2023年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

寝られる

内容は、実話を元にした1924パリ五輪を巡る二人ハロルド・ユダヤ人とリデル・宣教師を中心にケンブリッジ大学内に描かれた若者達の群像劇。印象的な台詞は『勝つのが怖い!勝利の虚しさを知る!』ハロルドの短距離走で優勝する前に語る言葉。勝負の厳しさ以外にも偏見や目立つ事への弊害や嫌悪感すら感じ始めた人間的にも成長した一言が良かったです。ノヴリスオブリージュの雰囲気と『お国の為だ、罪な話だ、その殺し文句で人格を抹殺するなんて』戦争に対する嫌悪感🪖がメッセージとして強く伝わってくる。『敵は、ユダヤ人である事』この一言も強く時代背景と偏見が分かる一言でした。印象的な場面は、時は1920年代ジャポニズムブームの舞台女優と恋に落ち食事の席で、いつものお任せ料理を女性が頼み同じ物をと行った後、ユダヤ教で禁厭とされている豚足🐖料理が出て来て二人で顔見合わせ笑う場面。一気に距離が縮まる場面は見ていて楽しかった。印象的な状況は、やはりヴァンゲリスの音楽と波の高い浜辺を走る若者達を固定したパン映像で追いかける映像の美しさと言ったらこれだけで感動物です。唯走ってるだけなのに音楽と合間って素晴らしい映像に生唾物です。ぐっと拳を握りたくなります。このオープニングとエンディングを見るだけで充分楽しめる映像の素晴らしさです。始めと最後の映像が違う事に意図した時間の流れを感じました。よく似てたけど同じだとダメだと言われてるみたいで深読みしてしまいます。全体的に恵まれた人達の葛藤が描かれた日本のバブル時期の大学生映画の様な乗りで親近感は抱きませんが、こういう世界もあったのだと勉強になります。

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コバヤシマル

5.0運動会でよくかかる

Mさん
2022年10月2日
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このテーマ曲。
心に響いてくる。

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M

4.0ただ直向きに走る人間の美しさと生命感を記録したイギリス映画の生真面目さ

2022年6月12日
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鑑賞方法:映画館

1924年のパリオリンピックに足跡を残した選手ふたりの、走る信念を描いたイギリス映画。当時の時代再現が丁寧で素晴らしく、歴史を振り返るドキュメンタリー映画のような側面が強い。スポーツがまだ上流階級の遊戯だった頃の時代背景は、興味深く観れた。人生ドラマの重厚さはさほど無い。それでもふたりの人生の目的の違いは、端的に段階的に描かれている。しかし、この映画の最大の魅力は、ヴァンゲリスの音楽と走る人間のスローモーション映像の神聖さ。このシーンがあることで、大分好印象を与えている。一つのことに全身全霊捧げる人間の直向きな美しさと生命感。それを真面目に描いて悪い訳がない。

  1982年 8月17日   みゆき座

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Gustav

4.0名作🏃‍♂️

2022年6月5日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

知的

色々考えさせられる作品👏
もちろんヴァンゲリスの主題歌も名曲です🎶

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ヒックス伍長

4.0ヴァンゲリス

2021年6月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一人はケンブリッジ大学に通うユダヤ人、もう一人は中国で宣教師の息子として生まれ、今はスコットランドにいる。
二人は陸上の短距離選手で金メダルが有望だったが、100m決勝が安息日だったので宣教師の息子は出場を拒否する。
これぞ青春という映画だが、続編がある。

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いやよセブン

5.0炎の

2021年6月10日
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人種差別はスポーツの世界にもある。
まぁスポーツは貴族の遊びだったからね。

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alextm

3.5思わず走り出したくなる軽快なテーマ曲

2021年6月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベンクロス扮するユダヤ人ハロルドエイブラハムは、ケンブリッジ大学に入学した。喜びをもって母校と国のために尽くせと言われた。早速700年達成出来なかったカレッジダッシュに成功し名をあげた。

やはり根底には人種差別問題が意識されているよね。イタリア人プロコーチのくだりで説教されるのもそうだよな。信じる神が違えば理想も変わるともあった。予選が日曜日だから走れないと言うのもびっくりだね。

炎のランナーと言えばあの軽快なテーマ曲も素晴らしかったね。思わず走り出したくなるんじゃない。

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重

3.5炎の精神力

2020年7月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

陸上競技でオリンピックで金メダルを獲得したイギリスの青年ふたりの実話の物語です。
そもそもオリンピックで金メダルを獲った人たちって皆ドラマになる人生なんだろうなぁ~。
人並み外れた才能と努力はもちろんですが、逆境や重圧を乗り越える精神力はほんと尊敬しちゃいます。
勇気が貰える映画でした。

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光陽

4.5人はなぜ、勝ちたいか。何のために走るのか。

2020年7月6日
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公開当時、学生でしたが、これは凄い映画だと思ったのに、自分がいったい何に感動したのか、よくわからなかった。40年弱経たいま観ると、当時理解できなかった、この映画に込められた影の意味もわかる気がしました。
ラストシーン、そして流れるあの曲。相乗効果が生む圧倒的美しさは変わらず。素晴らしいの一言に尽きます。

NHK「いだてん」を観てたのもこんなところで役に立ちました。時代背景が重要。ファッションも興味深く、選手団のユニフォームなども楽しめる。昔はみなお洒落ですね。日の丸や日本選手団もちらと見つけました。
しかし時代はここから戦争へ向かって行く...エンドロールまで絶対に観ないと!そこまで込み、の作品だったのかと、今回よくわかりました。

二人の主人公の在り方、「陸上」という共通項を借りながら、宗教、差別、学歴、階級社会、実力主義、プロとアマの線引き、スポーツとお金、選考における裏事情、国家間のプライド、個人の信条と友愛など、考えさせられるテーマが小さなセリフとシーンに散りばめられています。

勝つ、ということの意味が、人によってこれほど変わってくるとは。学生だった私は、ユダヤ人のエイブラハムがただの勝ち組志向、エリート主義者だと、嫌な印象しかなかった。笑顔も少ないし。

でも今回は全く違うものが見えました。
ケンブリッジのお偉いさんに呼ばれ、努力を褒められるのかと思いきや、いや〜な釘の刺され方をします。The イギリスの上流階級。ユダヤ人が欧州で暗にどう思われていたか、同じくイタリア系、アラブ系も。勝ち組の彼もまた、誰よりも戦っていました。その辺の複雑な思い。セリフじゃなく、雰囲気で見せていく。
階級制度に安住しているおじ様たちが一番嫌がるのは、合理的な実力。お金払ってプロコーチをつけ、練習に励む彼に、水を指します。品格に欠ける、とか言っちゃって。やれやれ。そんなこと言うあなたたちこそ、品格があるとは、とても思えませんけど。そのくせ、勝たなきゃケンブリッジに泥塗る事になるぞ、って。ジャマおじは、どの時代、どこにでも、いるのですね。

宣教師を目指すライバルは、なにやっても、愛されキャラ。裏がない。清貧代表という感じです。神から授かった俊足。神への感謝と祝福のために走っています。だから無敵。

ユダヤ人であるエイブラハムが、なぜ勝ちにこだわったか。何に勝ちたかったのか。チャンピョンになっても、なぜ笑顔じゃないのか。彼の苦悩が見えてきました。
屈折しそうな彼の心を、恋人の理解が支えます。よかった。

このあと世界は大戦へとなだれ込んでいきます。
ラストの海辺を走るランナー達の姿。
そこには偏見や信条の違いなんてない。ただ命の躍動があるのみです。
学生の私にもそれが伝わったんでしょう。

殺し合いの代わりに、スポーツに命を賭けて戦う方が絶対にいい。オリンピックは人類の発明と言えるかもしれません。
今度の大会はコロナとの戦いにとって代わられました。やはりオリンピックができるというのは、平和の証だと思いました。

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xmasrose3105

3.0この音楽なら私なら光のランナーだよ、気持ちだけ、そうだろ

2020年5月15日
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昔観たときは感動した覚えがありますが、今、再度観たら、何が良いのやら、そんな感じです。
ただ、百年前のオリンピックは金持ちの娯楽でした、そういうことです。
この映画を観て、昔の英国の栄華を羨む、そんな貧乏人根性は、今ではありません、生きるのに精一杯ですね神も仏もありません、自分が神か仏になった気分で観れば、そこそこ楽しい映画です。
ノスタルジーで走ってる人を、ただ、眺めてください、たららららーんらーララララー。

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アサシンⅡ

4.5あまりに有名で観た気になっていた映画の中のひとつ。 宗教、人種問題...

2020年1月5日
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鑑賞方法:VOD

あまりに有名で観た気になっていた映画の中のひとつ。
宗教、人種問題、オリンピックの意味などいろいろ考えさせられながらも最初から最後までランナー達の純粋さに素直に感動出来た。音楽も素晴らしく心に響く名作だった。

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tsumumiki

5.0評価低っ。あげます!

2019年4月3日
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低すぎる評価。
映画館で見てから評価しないと。
ヴァンゲリスの音楽がしみるしみる。

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Ryuichi Sekiya

4.5個人的には名作

2018年12月16日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

一般的にはあまり評価の高い作品だとは思いません、ストーリーが出来すぎ予定調和かも、衣装やセットか音楽が評判だったりしますが
・エイブラハムが主人公だと思って観れば、彼の屈折した感情がうまく描かれていて非常に魅力的な映画です。特に勝利への恐怖心、勝ったのになんだか気が弾まないところにも共感。凛とした主人公の表情にいつも見入ってしまう。
・多くの人はリデルが主人公で観ているようですが、全然共感出来ない、宗教心が無いからなんでしょうか????ばかり
※高校生時代、バンゲリスが好きで元々聴いて全米第一位を取った時に大喜びしてレコードを予約して届くのを待っていたのが良い思い出、ということもあり個人的には名作です

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雪国の離島の生まれ、山裾育ち

3.0アカデミー賞作品賞受賞

2018年12月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 そういやヴァンジェリスのCD持ってたのに、1度しか聞かず人に貸したら戻ってこなくなった。しかも誰に貸したかも忘れてしまってる。

 で、これは単なるオリンピックの記録映画、伝記映画としか思えない。ま、そう思えば普通に感動はできるのかもしれないが、評価が高いのは驚きだ。ランナーの主役クラスが複数いて、感情移入できないのがつまらなくしている原因かもしれないし、各々のエピソードを短く詰め込みすぎと言ったところか。

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kossy

3.0DVD108円ゲットシリーズ。有名な感動作。 製作は約40年前、物...

2018年8月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

DVD108円ゲットシリーズ。有名な感動作。

製作は約40年前、物語の舞台は約100年前というなんとも古さを感じさせる映像。加えて馴染みの俳優がおらず、篠原信一似の主人公以外は誰が誰か把握するのに時間がかかった。
人種差別や宗教も絡み、この方面が苦手の私は余計にのめり込めず。「日曜日だから走れない」とか、自分のそれまでの苦労を平気で捨てさせる、それができる、そこが怖い。

最初と最後に流れる有名な音楽は素晴らしい。この音楽以上の感動を物語からは個人的に感じることはできなかった。

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はむひろみ

3.53.5

2016年2月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

すごくワクワクして熱くなれる映画。でももう少し他のランナーのお話を描いてもいいと思う。でも実話だと思うとすごくドマラがある。
最後のエンドクレジットは昨日みた「レインマン」のエンドよりいいかもしれない。8割テーマのおかげだが。
大会のまえの話が少し長すぎてグダグダしてた感じがするので評価は少し低め。

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onaka

3.0感動が薄いのは、競技を中心に描いていないから

2015年3月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:90点 )

 演技・衣装・演出といった全体の質感は高い。しかしどうにものめりこめない。五輪で活躍するための努力や、そこで成果を出す感動といったものがあっさりとしている。それは競技に対する情熱や練習といったものではなくて、登場人物の人種やら背景やら生き方やら周囲の見方やらを描くことに力を入れすぎていて、本来の運動競技が持つはずの努力や達成感やらというものがおざなりになっているのだ。だから何を中心に描きたいのか主題もはっきりしないままに、五輪大会を迎えてしまった感じがする。もしかすると競技よりも、登場人物の、そして英国の品格を描くことが中心になっているのかな。
 だがヴァンゲリスによる、夜明けから光が差し込んでくるかのような美しく透明感と力強さと荘厳さのある音楽に乗せて、砂浜を裸足で失踪する彼らの姿はとても素晴らしい。この映画でヴァンゲリスを初めて知った。この音楽だけで観た価値があった。

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Cape God