ベルナルダ・アルバの家

劇場公開日:

解説

夫の死によって八年間を喪に服することを決めた母と、それを強いられた五人の娘達の性的不安から起きる憎悪、嫉妬、悲しみを描く。フェデリコ・ガルシア・ロルカの戯曲の映画化で、製作はリカルド・ガルシア・アロッホ、監督・脚本は「無垢なる聖者」のマリオ・カムス、共同脚本はアントニオ・ラレータ、撮影はフェルナンド・アリバス、音楽はアンヘル・アルヴァレスが担当。出演はイレーネ・グティエレス・カバ、アナ・ベレンほか。

1987年製作/スペイン
原題:La Casa de Bernarda Alba
配給:俳優座シネマテン=東北新社
劇場公開日:1989年2月18日

ストーリー

ベルナルダ(イレーネ・グティエレス・カバ)は夫の死後、五人の娘たちに家を出て行くことも許さない八年間の喪に服することを強制するが、年頃の彼女達には喪に服すと言うことは“監禁”されている以外の何ものでもなく、次第に欝屈した思いがたまってゆくのだった。四女のマルティリオ(ヴィッキー・ペーニャ)の結婚を、相手が農民ということで反対し、長女アングスティアス(エンリケタ・カルバリェイラ)を14歳年下のペペ・エル・ロマーノ(アルヴァロ・キロガ)と婚約させるベルナルダを、家政婦ポンシア(フロリンダ・チコ)は諭そうとするが、彼女は自分の行動に自信が持てぬまま忠告を拒絶する。そんな中で末娘のアデラ(アナ・ベレン)は、いつの間にかペペと愛しあうようになるが、二人の馬小屋での密会をマルティリオが好奇心に満ちた目で見つめており、ある夜彼女は逢瀬に向うアデラの道をわざとふさぎ、二人は口論となる。二人の激しいやりとりを聞きつけ駆けつけるベルナルダたち。彼女は窓から飛び出す姿を目撃し激怒して、銃を手にそこにやってきたポンシアからそれを奪い取り、逃げてゆくペペに銃を放ち、皆に彼を殺したと告げる。そして絶望したアデラは、自分の部屋に閉じこもり自殺してしまう。それは愛する者を失い、生きるすべてを失した女の決断であった。

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