ヘブンズ・プリズナー

劇場公開日:

解説

愛する者を失いながらも裏社会へと足を踏み入れてしまう元刑事の姿を描くサスペンス。ジェームズ・リー・バークのハードボイルド小説『天国の囚人』(邦訳・角川文庫刊)を、「陪審員」のアレック・ボールドウィン主演(エグゼクティヴ・プロデューサーもヒルディ・ゴットリーブと兼任)、監督は「愛という名の疑惑」のフィル・ジョアノーで映画化。製作は「ゴッドファーザー」のアルバート・S・ラディとアンドレ・E・モーガンの共同、脚本は「ツイン・ピークス」のハーレイ・ペイトンと「リトルマン・テイト」のスコット・フランクの共同、撮影はミュージック・ビデオ出身のハリス・サヴィテス、音楽は「フィッシャー・キング」のジョージ・フェントン、美術は「フィアレス」のジム・ストッダード、編集は「ザ・ファーム 法律事務所」のウィリアム・スタインカンプ、衣裳は「カリートの道」のオード・ブロンソン・ハワードがそれぞれ担当。共演は「ジャンクション」のケリー・リンチ、「妹の恋人」のメアリー=スチュアート・マスターソン、「スペシャリスト」のエリック・ロバーツ、「デッドフォール」のテリー・ハッチャーほか。

1996年製作/アメリカ
原題:Heaven's Prisoner
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ
劇場公開日:1996年5月18日

ストーリー

バイユー。ニューオーリンズ殺人課の刑事だったデイヴ・ロビショー(アレック・ボールドウィン)は妻アニー(ケリー・リンチ)と貸ボート屋を営む平穏な毎日。ある日。彼らの目の前で飛行機が墜落。デイヴは海に沈んだ機体に潜ると、死んでいた胸に刺青の男を押しのけ、奇跡的に生きていた少女を助け出した。アラフェアと名付けた少女を世話していた二人の前に麻薬捜査課が現われ、胸に刺青の男を忘れて彼に手を引けと警告。さらにエディ・キーツとトゥートという二人の殺し屋が彼を脅迫に来る。刺青男は麻薬捜査課の潜入捜査官でそれがバレて飛行機ごと始末されたのだ。デイヴは、古なじみのストリッパーのロビン(メアリー=スチュアート・マスターソン)から情報を得るため街へ。彼は幼なじみで今は麻薬組織のボスになったババ・ロック(エリック・ロバーツ)と妻のクローデット(テリー・ハッチャー)に会いに出かけて不穏な空気を感づく。タフガイを気取るババに実権はなく、大ボスとの交渉に乗り出したのはクローデッドだった。アニーは夫がまた裏社会を歩き始めたことを不安に感じる。激しい雨の夜。ボートの様子を見に出かけたすきに、アニーは押し入った何者かに銃を乱射され惨死した。失意の彼をロビンが訪れて励まし、アラフェアの世話までして、彼に尽くしてくれた。デイヴは調査を再開し、妻を殺したのがヴィクター・ロメロという残忍な殺し屋だと知る。対決へ赴き、ヴィンセントを倒したデイヴは、黒幕がクローデッドと聞き、ババの屋敷へ乗り込む。デイヴの詰問にも高笑いする悪女のクローデッド。だが、自分を亡きものにしてまではい上がろうとしていた妻の背信を知って、ババは彼女を射殺した。彼女を殺してもアニーは戻らない。家にはロビンはもうおらず、アラフェアが安らかに眠っていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0暑そうな土地(笑)

2019年10月15日
スマートフォンから投稿

悲しい

アレック・ボールドウィンものすごい汗かきなんですね~僕も同じだから気持ちわかるわ~(笑) テリー・ハッチャーがすごく綺麗でした!

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映画は生き甲斐

3.5傷つき失ったものを思う男の孤独

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:70点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65

 警察をやめざる得なかったアレック・ボールドウィン演じるデイブの苦悩。今はささやかだが妻と二人で平和に暮らしている。それなのにまた事件に巻き込まれて、やっと得た平穏な生活を奪われていく。いや自らその事件をきっかけに再びその世界に入っていったのか。アメリカ南部のじっとりとした蒸し暑さの伝わる風景と、ぴりぴりとした殺伐とした空気とが重なって、最後に孤独の中に男の心の傷が染み渡る様子を伝えてくる。

 原作の小説は知らないが、物語はわかりにくい。急に飛行機が墜落し、麻薬組織があり、女が組織の乗っ取りを図り、殺し屋が現れ・・・、とそんな感じでデイブの知らないところで次々に物語が展開しすぎる。恐らく原作の内容をはしょりながら無理やり映画の中に詰め込んだんじゃないかと想像する。あるいはテレビで見たせいか途中がカットされたのか? そのせいか物語の流れは掴みづらいものとなり、デイブとの関連が薄いように見える。そもそも何故彼は命を狙われたのかすらはっきりとした理由が示されない。しかもこれだけ派手な行為をいろいろとしているのに、警察が介入してくる様子が殆ど描かれない。麻薬取締り局の人物が口をはさんでくるくらい。ちょっと重苦しい雰囲気とデイブの心の描き方が良かっただけに、物語はそれに追いつかなかったと感じた。

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