ベニスで恋して

劇場公開日:

解説

家族のために人生を捧げてきた主婦がベニスでの一人旅でときめく心を取り戻すロマンティック・コメディ。監督・脚本はシルヴィオ・ソルディーニ。撮影はルカ・ビガッツィ。出演はリーチャ・マリェッタ、「永遠の一日」のブルーノ・ガンツほか。2000年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞9部門、シルヴァー・リボン賞5部門、ゴールデン・グローヴ賞2部門、ゴールデンCIAK賞受賞。

2000年製作/115分/イタリア・スイス合作
原題:Pane e Tulipani
配給:ギャガ・コミュニケーションズ

ストーリー

イタリアの地方都市ペスカーラに住む主婦ロザルパ(リーチャ・マリェッタ)は、家族とローマ旅行中にはぐれてしまい、ひょんなことからベニスに一人旅することに。そこで人生に絶望を感じている、親切なトラットリアの主人フェルナンド(ブルーノ・ガンツ)と出会う。彼の家に居候することになったロザルパは、独身時代の特技を生かして花屋での仕事を見つけ、隣人でアロマエステティシャンのグラツィア(マリーナ・マッシローニ)とも仲良くなる。それを知った夫は怒り心頭、ちょうど会社の面接で不採用にした男、コスタンティーノ(ジュゼッペ・バッティストン)に捜索を依頼。一方、ロザルバは自由を満喫し、フェルナンドに徐々に惹かれていく。しかしそこへコスタンティーノ、さらにおせっかいな義姉ケティ(ヴィタルバ・アンドレア)もやってきて、ロザルバのバカンスは終わった。彼女は家族の待つペスカーラへと帰郷するのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0ブルーノ・ガンツ

2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ドジな主婦ロザルバ。トイレにイアリングを落としたことから、バスに乗り遅れ、ヒッチハイクであれやこれやとベニスまで。その晩で閉めてしまう宿屋、コックがいない料理店。そして、帰りの汽車に乗り遅れ、その料理店の初老のウェイター、フェルナンドが親切に彼女を泊めてくれる。家に残された旦那は旦那で浮気中だが、女房がいないと何かと面倒。そこで会社に面接に来た太ったマザコン男に探偵役を任せる。

 イタリア映画らしからぬ脱力系のコメディ。登場人物誰しもがドジだったり、ちょっと変わった人たち。ロザルバの見る夢さえもが脱力系なのだ。

 アコーディオンを弾くロザルバ。自殺しようとしていたフェルナンド。なんとなくカウリスマキ風の展開。にわか探偵コンスタンティーノは彼女の指名手配写真を貼りまくるという恐ろしい手段にまで訴えてくるが・・・結局は息子が麻薬をやっていると騙されて・・・

 途中までは良かったけど、家に帰るところの心理描写が弱い。ほんの旅行のつもりだったと思えばなんともないが、ラストに引っ張るためにはその辺りの展開が不可欠。でもブルーノ・ガンツの渋さに対して1ポイントアップ。チューリップを前にした映像はなかなか凄い。

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kossy