劇場公開日 1973年6月23日

ブラザー・サン、シスター・ムーンのレビュー・感想・評価

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5.0宗教映画ではなく青春映画‼️

2023年7月4日
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泣ける

楽しい

興奮

12世紀のイタリア、アシジ。裕福な商人の息子フランチェスコは、戦争で負傷してから人が変わり、鳥、花を愛し財産を人に分け与え、法王に認められ宗派を開く、という有名な聖フランチェスコ伝記‼️金持ちの過保護息子で現在のヒッピーみたいなフランチェスコが、聖者への道を歩む姿は、現在の若い人たちにも共感を呼ぶのではないでしょうか❓しかもそこまで宗教臭くなく、フランチェスコとその仲間たち、そして輝くばかりの清楚な美しさのジュディ・バウカーを中心にした青春映画のような作りになっている点も作品を観やすくしていると思います‼️いつまで耳から離れることはないドノヴァンの名曲群や中世の美しい自然描写、フランチェスコが衣服を脱ぎ捨て聖者として覚醒するシーンなんか素晴らしく感動的‼️「ロミオとジュリエット」もそうですが、フランコ・ゼフィレッリ監督ってなんていい監督なんだろうと思います‼️フランチェスコが現代に生きていたら、世界中の宗教戦争をすぐさま解決してくれるでしょうね‼️

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活動写真愛好家

4.0世界中の人々がフランチェスコのように生きたら、戦争も、環境破壊も、格差社会も無かったか…

2022年8月19日
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先日、ロベルト・ロッセリーニ監督の
「神の道化師、フランチェスコ」を
再鑑賞した上で、その前日譚物として
「ロミオとジュリエット」の
フランコ・ゼフィレッリ監督のこの作品を
初鑑賞した(キネマ旬報第3位)。

教皇からの布教の許可を得て
故郷に戻ってきたという、
「神の道化師…」の冒頭までのストーリーで
2作が見事につながった。

フランチェスコの、屋根の上で
小鳥と触れ合うエピソードは、
トルストイ原作映画「太陽は夜も輝く」が
思い出される。
その物語では、主人公が立木に向かって
「おいで」と語りかけると
花びらが掌に舞い降りたことにより
神の存在を信じたとのシーンがあった。
もっともその主人公は途中で愛欲に溺れ、
修道士としての道を踏み外すものの、
ある奇跡を目の当たりにして
再び信仰の道に歩み出すのだが。

さて、この作品、
フランチェスコが、
王冠を戴いた姿よりも裸のイエスこそが
己の目指す姿との気付きや、
ただただ自然と触れ合い生きることが
神の教えと悟る前半は、
史実はどうだったのだろうと悩ませる程の
爽やか過ぎてあからさまなのだが、
充分に感動させる見事な演出に思えた。

ただ気になったのが、
後半の冗長さとクララの扱いだ。
フランチェスコは、
布教活動で従える仲間の数も合わせる位、
何かとイエスの布教を踏襲しようと
していたように思える。また、
クララもかなりの聖人だったようなので、
単にフランチェスコに想いを寄せた女性
としてだけではなく、
マグラタのマリアと同じ位の存在として
最後まで登場させて欲しかった。

評価は、前半🌟5、後半🌟3、のトータル🌟4とさせて頂きました。

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KENZO一級建築士事務所

3.0ドノヴァンの歌声が心にしみる

2021年11月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

高校一年の時、封切りで見ました。約50年ぶりに見ました。
ミュージカルですね。綺麗な歌を沢山聞けます。
内容はベタベタな偽善そのものですが、キリスト教を信仰する人に取っては、こう言う解釈が彼等の贖罪なんでしょうね。
実在した聖フランチェスコだけに、臭い演技も我慢して見ました。
ガキの頃は凄く感動したんですがね。心に響くのは音楽位ですね。

この映画がヒッピー文化に影響を与えたと解釈する方もいらっしゃいますが、少なくとも、僕はそんな考えはありませんでした。また、ケシの花であることは知ってましたが、ヒナゲシなのではないかと思います。所謂、ドラッグになる植えてはいけないケシとは別だと思います。植物学には詳しくないてすが、職業が毒物や危険物を扱う仕事をしていましたので、あえて申します。

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マサシ

4.0心が洗われる

2020年7月12日
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泣ける

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ジョニーデブ

3.5イタリアの巨匠になった ゼフィレッリ

2019年9月5日
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ロミオとジュリエットで 主役二人に〈若手〉を起用し、映像にみずみずしさを与え、物語に 新しい息吹を吹き込んだ ゼフィレッリ
アッシジのフランチェスコの物語も 生き返らせた

1969年 ウッドストックフェスティバル
ミュージカルヘアー開幕
(主題曲 アクエリアス)
これらの潮流にコミットした映画である

赤いケシの花畑が 何回も登場
出征した彼が スポレートで引き返したことも
ベトナム戦争からのドロップアウトに重なる
そう考える時、彼が神の声を聴いたとされることも、小鳥に説教することも、歌いながら神の教えを説くことも、全裸になることも、(私には)全然別の意味を持ち、動揺する

イタリアを美しく描き続けた監督は 宗教界とも政界とも相性がよく、かの地で巨匠と呼ばれ 政治家にまでなった

この映画に 少し釈然としないものを感じるように、常に体制側だったゼフィレッリにも 疑問を感じたりする

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jarinkochie

5.0アッシジ、行って来ました

2019年3月31日
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鑑賞方法:試写会

思春期の頃、初めて見た。

おじさんになって、人生にくじけてイタリアを放浪。

アッシジは丘の町。聖堂、ジョットーの壁画、フランチェスコの薔薇、キアラの礼拝堂。

数十年まえのあの日の自分に戻れたかも。そんな魂の枯渇が潤って余りあった旅でした。

この映画を観て牧師・神父の道に進んだ若者は多いそうです。

「私自らが生きた石となり、心の中に主の神殿を築く」

衣を捨てて全裸となり、
裸足で教皇庁に登ったフランチェスコを思い出すと、僕は子供のように泣いてしまいます。

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きりん

3.5ヒッピー文化の理解の為の映画

2018年9月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

映像は西洋絵画を視るような美しさ
物語はサンフランシスコの語源になる中世イタリアの実在した聖人の真面目なもの
しかし、60~70年代初めのヒッピー文化に大きな影響を与えている映画

そのサンフランシスコはそのヒッピー文化の中心地でした
ヒッピー達が親のすねや生活保護で生きているだけの単なる甘え、モラトリアムであったことは、色々な映画を見ればその実像が分かる
しかし、団塊の世代が成人を迎えた頃、反体制を口実に無軌道で放埒な生活にうつつをぬかしたものに過ぎない
現代の若者達には最早そんな事が許される余裕は無いのだから

聖人フランチェスコとその同志達のコミューンを自分達になぞらえて、自らを美化して陶酔するための道具として使われた映画だ

つまり本作はヒッピーにとっての自己正当化のドラッグだったのだ

劇中の歌はイギリスのボブデュランと云われるドノヴァン
歌詞もヒッピーが好みそうな内容だ
お花畑だ
本編にでてくる美しい一面の赤いお花畑
あれは全部ケシの花だ
つまりマリファナの原料なのだ

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あき240

5.0本当の聖書の神の息吹に触れる作品

2013年4月25日
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鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

知的

幸せ

これ前半は退屈ですけれど伏線なので我慢しましょう

中盤から一気に展開します

生きるってなに?
人生ってなに?
なんでなんのために生きているの?

などに無言で回答している神の息吹が感じられる作品です

クリスチャンなら必ず観ておくべき作品で、一般の方もそれらを感じるでしょう

かといって堅苦しい宗教映画ではありません
私にとって大切な映画なので前半の退屈さを間引かないやや甘い点数です
これはお許し下さい

自殺を考える人が多い現代社会では、
これを観れば生きる意味が感覚でわかり自殺がくだらないと少しは目覚めると思います

これは非常に特別な同じものがない映画です

余談ですけど映画ファン用に。
スターウォーズのオビワンケノービの役者アレックスギネスが法王役で登場しています

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猫にゃんこ