ビーチレッド戦記

劇場公開日:

解説

ピーター・ボウマンの原作小説をクリント・ジョンストン、ドナルド・A・ピータース、ジェファーソン・パスカルの3人が共同で脚色し、「裸のジャングル」のコーネル・ワイルドが製作・監督・主演で作った戦争もの。撮影はセシル・R・クーニイ、音楽はアントニオ・ベナベンチュラが担当している。出演は、コーネル・ワイルドのほかに、リップ・トーン、テレビ出身のバー・デベニング、パトリック・ウォルフ、小山源喜、それにコーネル・ワイルド夫人のジーン・ウォーレンスなど。

1967年製作/アメリカ
原題:Beach Red
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1967年11月18日

ストーリー

1943年、太平洋におけるアメリカの反攻が激烈になった頃。ある南海の島に、マクドナルド(コーネル・ワイルド)の指揮する海兵隊の1部隊が上陸を敢行した。この部隊は、軍人として鍛えあげジャングル戦のエキスパートと言われるハニーウエル(リップ・トーン)を除いては、そのほとんどが戦闘経験のない新兵たちだった。海兵隊が渚に降りたつのを待ちうけていたように日本軍の銃座から猛火があびせられ、部隊は砂浜に釘づけされた。だが戦車隊、火焔放射隊の救援を得て、やっとジャングルへの進撃を開始した。次々とおこる戦いの中で、多くの兵士たちが負傷し、戦死していき、マクドナルド自身もまた傷ついたが、ジャングルの奥へと、前進は続けられた。一方、日本軍の杉山大佐は、次々と入る分隊の全滅の報に、敵の背後に回り込んで特攻斬り込みを決意した。しかし、この作戦も敵に察知され、日本軍はほとんど全滅し、最後の時を知った杉山大佐は自決した。その頃、ジャングルの片隅では、生き残った特攻隊の中野が、アメリカ兵のイーガンとクリフを相手に白兵戦を演じていた。激しい戦いの末、イーガンは戦死し、クリフと中野はともに重傷を負って倒れた。倒れたまま顔をみつめ合っていた若者2人の間に、自然に人間の感情が通い合った。クリフは水筒を中野に放ってやった。焼けつくようなノドをうるおした中野は、そのお礼にとタバコを投げた。その時、銃声がひびき、中野はガクリと首をおとした。中野の投げたタバコを手榴弾と勘違いした、ハニーウエルが、自動小銃を射ったのだった。担架で運ばれて行くクリフの眼に涙が浮かんでいた。そして、その涙を本当に理解できたのは、戦いの空しさを知るマクドナルドだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

4.0真の反戦映画のひとつ

2019年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

まったく知らなかったけど佳作。映画としての出来はいまいちだが、ストーリーの進行、演出はイイ。ラストシーンは涙ものです。

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なはは
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