劇場公開日 2022年9月9日

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「ベルモンドの政界スキャンダル年代記」薔薇のスタビスキー シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ベルモンドの政界スキャンダル年代記

2022年9月5日
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1930年代フランスの政財界を揺るがしたスキャンダの実録もので、監督は、なんと難解映画の代名詞『去年マリエンバートで』のアラン・レネだけど、今回はストレートなドラマです。なんと言っても、1930年代のフランスの上流階級のゴージャスな雰囲気が素晴らしく、そこに食い込む山師的なベルモンドのアクの強さとの対比がうまく表現されています。とは言え、登場人物が入り乱れ、お話も前後するので、ストーリーを追うのがしんどく、本筋とは関係ないトロツキーの亡命エピソードにも尺を取っているので、さらに分かりにくい感じなのは残念。役者では、ベルモンドが、スタビスキーの明暗のある複雑な内面を見事に演じています。アニー・デュプレは、サンローランデザインのドレスを着こなし、艶やかでした。

シネマディクト