パジャマゲーム

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解説

1953年に発表されベスト・セラーとなったリチャード・ビッセルの小説「七セント半」を、彼自身とジョージ・アボットがミュージカル「パジャマゲーム」として翌年にブロードウェイで上演、1000回近い公演で大当たりをとったものの映画化である。舞台と同じこの2人の書いた脚本を「パリの恋人」「無分別」のスタンリー・ドーネン監督とジョージ・アボットが共同で製作・監督し、撮影監督は「初恋(1958)」のハリー・ストラドリング。音楽部門を担当した、作詞リチャード・アドラー、作曲ジェリー・ロスは、これが出世作となった30代のチームである。主演は「先生のお気に入り」のドリス・デイに、新人ジョン・レイト、「舞踏への招待」のキャロル・ヘニイ、「夜の豹」のバーバラ・ニコルス、「エディ・フォイ物語」のエディ・フォイ・ジュニア、リタ・ショウ等。

あらすじ

アイオワ州ダビュックにあるパジャマ製造工場では、組合側から出された、他の工場なみの1時間につき7セント半のベース・アップを工場主ヘイスラーが受け付けないことから、騒動がもちあがろうとしていた。頭の古いヘイスラーは、この要求を共産主義者のしわざだときめつけたので、労組苦情処理係ベーブ・ウィリアムズ(ドリス・デイ)を先頭に、組合員一同は能率係ヘインズの監督もきかばこそ、ストライキ突入を計画した。驚いた工場主は新任の工場主任シド・ソーロキン(ジョン・レイト)という青年に事態を収拾させようとした。ところが、経営者側の人間である彼が、労働者側の急先鋒であるベーブの美しさにすっかり魅了されて魂を奪われてしまったので、事態は奇妙なことになった。だがベーブは、今は色恋などを問題にしている時ではないとそっぽを向いてしまった。しかし美男のシドには、ベーブの同僚のプープシーやメーベルやメー達、その上ヘイスラーの秘書のグラディス(キャロル・ヘニイ)までがすっかり熱中してしまった。そんな騒ぎの最中に、恒例の全米ワイシャツ及びパジャマ製造会社連合の大ピクニックが開催された。この日ばかりは角つきあっている労使双方も、和気あいあいと興じあった。その楽しさの中で、ベーブとシドの心も互いに接近した。しかしピクニックが終了すると、ベーブは頑として組合のことではシドに同調しない。経営者側が要求に応じないので、ベーブ等闘争委員は怠業に入ることを決定、工場の動きは葬送曲のようにスロー・テンポになった。役目上シドはみんなを説得した。そしてベーブとシドの口論となり、パジャマ製造機を故障させたベーブは、シドに解雇されるという羽目になった。これに対抗した組合員たちは、寸法の小さい上着を、大きな下着と一組にしたりするレジスタンスの挙に出た。セールスマンのマックスは、これでは製品を得意先に納入出来ぬと、苦情を申したてた。一方、ベーブをクビにしたシドは、どうも目覚めがよくないので、彼女の復職を実現させるためには7セント半の賃上げを何とか認めさせるほかないと帳簿の調査をはじめた。必要な帳簿を、秘書グラディスの首につるした金庫の鍵を巧みにとりあげて調査してみると何と書類上では半年前に賃金はちゃんと上がったことになっているのが判明した。シドに重役会で報告すると脅されて、さしものヘイスラーも組合側の要求を受けいれ、待望のベース・アップが貫徹したので、ベーブとシドも結ばれた。盛大なパジャマ・ファッション・パレードが催されて、組合員たちは勝利を祝った。

1958年製作/101分/アメリカ
原題:The Pajama Game
配給:ワーナー・ブラザース

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