劇場公開日 1982年10月1日

ニジンスキーのレビュー・感想・評価

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3.0伝説のダンサー ニジンスキーの波乱に満ちた半生を描き切れず

2020年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

バレエ界の伝説のダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーを主人公にした伝記映画。監督は、自身もダンサー出身の「チップス先生さようなら」「愛と喝采の日々」「グッバイガール」のハーバート・ロスが手掛け、ケン・ラッセルとルドルフ・ヌレエフで果たせなかった企画を、新人ジョルジュ・デ・ラ・ペーニャ登用で完成させる。見所は20世紀初頭を舞台としたバレエシーンで、どれもが見事に再現されて撮影もいい。ただ、その素晴らしさが肝心のドラマにはない。ロシアバレエ団の巨人セルゲイ・ディアギレフとの愛憎と葛藤が描き切れないとニジンスキーの本質に辿り着けないと思われるが、アラン・ベイツは良いとしてデ・ラ・ペーニャには荷が重すぎた。同じくレスリー・ブラウンも個性が弱い。救いは、ジェレミー・アイアンズとカルラ・フラッチふたりの存在感。

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Gustav