劇場公開日 2016年5月21日

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「16歳以上22歳以下に」冬冬(トントン)の夏休み hideaquiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.016歳以上22歳以下に

2017年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

夏休みといえば「冬冬」である。そこで、これまた二十数年ぶりに見た。前回が映画館だったかテレビだったかも思い出せない。そしてまた記憶も断片的だ。いつだってそうだ。
学生の自分と中年の自分とでは、作品を見た感想も違う。おじいさんの諦念は、子どもを持ったいまの自分には即共感だし、津久井やまゆり園の事件の後では、障がいのある人と世間について考える。
まあそれ以上に、汽車の単線が通る山あいの農村小都市の夏の光景、稲穂実る田んぼ、川の流れ、雨、蝉、鳥、バイク、爆竹の音。エドワード・ヤンも影響を受けたんだろうな、きっと。
この作品は16歳以上22歳以内に見るべき映画だな。そんなことを、電車内で「ウザイ」「キモイ」「ヤバイ」を連発する若い女性の横で考えた。おしゃべりは続いている。

hideaqui