テキサス魂

劇場公開日:

解説

慣れない売春クラブの経営に手を染めた初老の西部男の哀感を描く西部劇。製作・監督は「ハロー・ドーリー!」のジーン・ケリー、脚本は「シェナンドー河」のジェームズ・リー・バレット、撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽はウォルター・シャーフ、編集はエイドリアン・フェイザンがそれぞれ担当。出演は「バンドレロ」のジェームズ・スチュアート、「ウェスタン」のヘンリー・フォンダ、「四月の恋」のシャーリー・ジョーンズ、「やさしく愛して」のロバート・ミドルトン、アーチ・ジョンソン、ダブス・グリアなど。

1970年製作/アメリカ
原題:The Cheyenne Social Club
配給:フォックス
劇場公開日:1971年12月18日

ストーリー

カウボーイを渡世とする流れ者ジョン・オハンラン(ジェームズ・スチュアート)は、死んだ弟が経営していたシャイアン社交クラブを相続することになったという内容の手紙を受け取った。オハンランは、友人で同業のハーリー・サリバン(ヘンリー・フォンダ)とシャイアンに向けて旅立った。シャイアンに着くと、早速2人は不動産の相続手続のためウィロービー(ダブス・グリア)法律事務所を訪れた。そこで手渡された金を受け取り、てっきりシャイアン社交クラブというのは下宿にちがいないと思いこんだオハンランは、身ぎれいにしてシャイアン社交クラブに行ってみた。入口にジェニー(シャーリー・ジョーンズ)という女が椅子に腰かけ、オハンランが名を告げると、彼女はハーリーを迎え入れ、客間に集まったクラブの女2人を紹介した。とっさにオハンランは、ここは下宿ではなく売春宿であることを理解した。オハンランは憤って、女たちをクビにし、ここを下宿にすると宣言した。しかし、この宣言は町中の人から猛烈な反対にあい、オハンランは一騒動をやらかしてしまった。さらに強引にクラブを下宿に変えようとウィロービー弁護士をたずねて手続を申し出たが、これが不可能であることが判明した。死んだオハンランの弟は、クラブを売却するとき、売却先の鉄道会社に、女たちを残しておく限り、鉄道側はクラブの敷地を使用しない、という条件をとりつけていたからだ。クラブに戻ったオハンランは、ジェニーがコーリー・バニスターという地廻りのワルに殴られ負傷して床についていることを知り、怒ったオハンランはバニスターとの対決を心に決めた。しかし、もともと腕はからきしダメなオハンランに勝ち目があるはずはなかった。ところが、酒場での対決のとき、ハーリーのクルミを割る音に反射的に射ったオハンランの弾丸は、みごとバニスターを貫いた。一夜にして英雄となったオハンランだが、バニスターの身内が仇討ちに現れると聞いてすっかりおびえてしまった。これまた腕にまったく自信のないハーリーは、そそくさと旅立っていった。ところが平原に出たハーリーが会ったのは、そのバニスターの身内の者、びっくりしてその場を退散した。すっかり英雄扱いのオハンランは、いまさら逃げ出すわけにもいかず、度胸をきめてバニスターの身内たちと対決した。ライフルにはいささか自信のあるオハンランは、まず相手の1人を射ち殺したが、そのうち自分に加勢している者があると気がついた。なんとハーリーだったのである。やはり彼はオハンランの身を気づかって引き返してきたのだった。みごと勝利をおさめたオハンランとハーリーは、またまた英雄扱いとなり、大変な振舞いを受けた。ところがアンダーソン執行官(アーチ・ジョンソン)から、バニスターの血縁の男がさらに身内の者を呼びに旅立ち、その数たるや200 名は下らないだろうという知らせが入った。翌朝オハンランは、シャイアン社交クラブを女たちに譲り渡す手きをすませると、さっさとテキサスへ引き返した。もちろんハーリーもついてきた。2人は再びカウボーイの仕事を始めた。

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