テキサスSWATのレビュー・感想・評価

80sムービーのスーパースター代表格、チャック・ノリス。
現アクションスターのトム・クルーズとは別系譜のスター俳優である彼はいわゆるアメリカ合衆国を代表するアメリカンヒーローである。
経歴を見ても、俳優の前に軍人であったり格闘家であったり、その後映画製作者、作家、実業家、社会運動家などいくつもの顔を持つ。
個人的に彼の作品で好きな作品は'86年の「デルタ・フォース」だが、「地獄のヒーロー」シリーズなど主演作は多い。
というわけで、今回も午後ローチョイス。
いまさらだけど、映画の勉強になります。

SWATなんて都会ポリス風のタイトルを付けていますが主人公のマッケード（チャック・ノリス）はテキサスレンジャー、まるで西部劇かとツッコみたくなりますが今でもテキサス州には現存する精鋭組織だそう。映画の冒頭のつかみも馬泥棒退治と懐かしのウェスタンへのオマージュなのか、いやはや懐かしい。武器商人のウィルクス（デイヴィッド・キャラダイン）一味との闘いを描いた単純明解アクション映画。

原題はLone Wolf McQuade、なんと自宅で番犬代わりに狼を飼っていましたね。
一人で事件にのめり込むタイプのマッケードは協調性が課題、若い相棒やハミだしFBI捜査官とも仕方なくタッグを組むが、軍の兵器を強奪する武装集団相手では多勢に無勢、本来なら州兵の出番でしょうが不死身のヒーローものだから援軍は無用ってか・・。
テキサスレンジャーと言えば愛馬が欠かせないが現代だからSUV、ダッジラムチャージャーの凄いこと、荒野爆走くらいは朝飯前、なんと埋められた土砂の中から自力脱出の離れ業を見せてくれました。
男臭さで押せばいいのに途中から甘ったるいロマンスを絡めて中だるみ、それでも最後はカンフー俳優のキャラダインと空手対決とお約束の展開。
つっこみどころ満載ですがエンターティンメントに徹しているので愉しめました。