ティファニーで朝食をのレビュー・感想・評価
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ちょっと退屈
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女優の卵のオードリーは破天荒な性格。
セレブな男との結婚を夢見て情報には目ざとい。
ある日同じアパートに三流小説家が引っ越して来る。
どっかのマダムに養われているこの男だったが、
何故かオードリーと惹かれあう。
が、金持ちと付き合うことになったオードリーは、
あっさりとそちらに気持ちが移ってしまう。
が、パーティーで警察沙汰を起こし、男は去っていく。
家柄とかそういうしょーもない事にこだわる男だったため、
そういうスキャンダル的なことは敬遠したのだった。
で、ここから予定通りの2人がくっついて終了。
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有名な映画だし、オードリーが出るので楽しみにしていたが、
何だかなあ。途中眠くてしょうがなかった。
シャレードがベタながらも結構面白かったので、
ベタなりに面白い内容を期待したが、単なるラブストーリーやし。
こういう内容はやっぱり苦手。
それにしても若い頃のオードリーは可愛いなあ。
オードリーを眺めてるだけで、映画の内容はどーでもよく思えて来る。
が、残念ながら配役が破天荒すぎてそうも言ってられんかった。
期待外れすぎた
まず相手役の存在感のなさ、良い印象もなければ悪い印象もない。
印象が無さすぎて翌日には忘れそう。
展開が急に変わったり意味がよくわからない場面がある。
玉の輿に乗りたい娘が売れない作家を躍らせ燥ぐ。
何と言うか60年ぐらい前のやまとなでしことでも言うか。
オードリー作品の中で双璧のローマとティファニーだけどオードリーの良さが全開で引き出せているシャレードがあまりにも良かったから幻滅した。
ただ町の風景とオードリーが歌うムーンリバーが良かったかな。
本物のニセ物?
初めて観たのは、中学生の時ぐらい?
『ローマの休日』とどっちが先だったか?
もちろんTVで。
『ローマの休日』は、ディズニーみたいなお姫様物語で子供でも理解できた。ただ、子供心に、王子様は、グレゴリー•ペック❓
カッコいいとは思うけど‥‥。
本作が難解だった。
ホリーが謎の女性で、なぜあんな所(ティファニー前)で食べているのか?
相手は、ポールらしいけど、おじさんが何人も出て来る。ポールもポールで、あの襟を立てた魔女みたいな黒コートの女性と?????
ティファニー自体知らない。後半で宝石屋さんとはわかるが、なぜ?
仕立てのいいオシャレな服を着ているのにオマケのリング?
本作でティファニーがさらに有名になった、と思うけど、あの店員役のおじさん、見事な接客。
ティファニー宝石店、
ムーンライトセレナーデの曲、(ホリーも歌う)
綺麗なオードリー、
オードリーのヘアスタイル今やっている人
よく見かける、
オシャレでハイブランドのジバンシイの衣装、
ポール役のジョージ•ペパード
美しいものばかり出て来る中で、
トレードマークみたいな長い煙管、
アンクレット時計、
名無しのネコちゃん、
大勢でのパーティー?
日本語を喋る女性、
ブラジル風部屋飾り、
ティファニーで刻印頼んだオマケのリング、
とユニークなものも出て来る。
シリアスになりすぎないための演出かと。
また、管理人?の日本人風のユニヨシさん、
初めて見た時は、ビックリ‼️
日本人を嫌うというより、ホリーのハチャメチヤな生活を嫌がる几帳面な日本人という役割か。
きちんとした生活よりもお金持ちの男性を物色しているホリーと小説家と言いながら、若いツバメになっているポールが出会い、一緒に過ごすうちに惹かれあい、本当の愛に気づくホリー。
美しいものに惹かれ楽しいものに微笑んでいるうちに美男美女の物語が終わる。
いえ、始まる。
ティファニーに朝食売ってなかった(笑)
名作だけど見たことないやつをこの齢になってようやく視聴。タイトルからイメージしてたのと全然違った。ティファニーには朝食売ってなかった(そりゃそうだ宝石店だもの、でも調べたら2017年にカフェがオープンして朝食食べられるようになったらしい)。
ストーリーはローマの休日の逆バージョンというか、貧乏の中に真実の愛を見つけるというまあありきたりな内容。オードリー・ヘップバーンの役どころは金持ち狙いの娼婦という…ローマの休日のころの天真爛漫な感じのほうが好きだったな…でもこの時点でヘップバーン30代だし段々役どころが変わってく時期なんだろうねと。
見どころは最後のムーン・リバー(事実上ムーン・リバーのMV)とヘップバーンのファッションくらいかなあ。
雨降って「身を固める」
本作は誰もは一度は耳にしたことのある名曲「ムーン・リバー」を主題歌に
オードリー・ヘップバーン演じる「気まぐれ猫娘」"ホリー”と
ジョージ・ペパード演じる「売れなくなった」元天才作家‶フレッド”との王道ラブストーリーである。
ホリーはその作家に実の兄を重ね、フレッドはホリーの「奇天烈さ」に惹かれていく。
そして、そんなホリーからインスピレーションを得たフレッドはまた作家として歩みだす。
一方、ホリーは物語を通してふらふらと彷徨い「ネズミ」捕りをしては周りを振り回し、また周りの男たちに振り回されていく。
最後は作家として大成し、また勇気を取り戻したフレッドにより
ホリーは「檻」の中から解放される。
もちろん、今度は「首輪」なんかではなく
二人で初めて入ったティファニーで買った「お菓子のおまけの指輪」をつけて
それにしても物語の「カギ」となるその指輪を提供したティファニーのおじさんは粋だったな。
あれが本当の「売らない百貨店」でしょ?
今度はその「カギ」を無くさないでくれと見守りたくなる二人である。
粋なことをしてくれるティファニー本店
怪しいパパ活で日銭を稼ぐホリーと、お金持ち女性に囲われて暮らす小説家志望のポールのラブストーリー。
赤色が苦手とか、悪夢にうなされたりなど、うっすらPTSDのような症状があるものの、人懐っこくていつも明るいホリーの、隠している真実ー飢えた孤児の状態で拾われて若くして拾ってくれた人と結婚し、その夫と子供を置いて出奔してきていることーが分かり、夫に帰れないことを告げる場面が切なかった。
何も分からないうちに結婚したがある日、夫に大切にされていてもテキサスのようなど田舎の一家庭内で一生を終えるのは、籠の鳥と同じだと気づいてしまったのだろう。自由に飛んでみたい。都会で華やかに暮らしてみたい。ホリーは束縛される愛しか知らなかった。
「愛し合うことは互いに相手のものになること。」
でも、受け身ではなくて、自分から相手のものになる、単純な束縛ではない愛に目覚めることができ、直ぐにポール追いかけることができたホリーは幸いだった。
ひとまずw大団円。
オードリー32才。とても可愛いかった。
そして二人はいつまでも幸せに……。
果たして、二人はいつまでも幸せに暮らすことが出来たのでしょうか。白雪姫やシンデレラなどで知られる結末はやはりありえないのか。
唐突にエンディングについてですが――奔放に生きる主人公に対して、その彼女に対して「自分のものになれ」と訴える男。しかし、「人は誰の物にもならない」と彼女は言う。私はその通りだと思います。この世で自分のものになる物など何一つない、消しゴム一個でも何時までもこの手にあるはずが無い、それが真理という物。
しかし、彼女はお菓子のオマケの指輪を受け取って雨の中を飛び出していくのだけど、ここで直接、男の胸に飛び込まないのが凄く良かった。捨てた猫を探す彼女の姿は心の変化を表しているのかも知れない。難しいことは判らないけど。
そして抱き合う男と女。だけど、それが何時までも続くものか、と思ってしまう。だけど、いいじゃないか。彼女は捨てた猫をまた探し当てたじゃないか。どうなろうとも、きっと悪いことにはなりはしないだろう――。私はこれをトゥルーエンドであり、ハッピーエンドであると思います。
今回、手近の映画館で上映されたリマスター盤を鑑賞したのですが、古さが故に「映画を観た」感が素晴らしかった。男も女も煙草をくわえ、気楽にポイ捨てする姿はやっぱり時代だなぁ。あー、マスク無しで歩いてみたい。
日本人差別と薄っぺらい脚本
他の方のレビューにもあるように、日本人差別が露骨すぎて不愉快。「当時はそういう時代だった」と言われればそれまでだが、この作品を観て面白いと言っている日本人は自分たちが侮辱されているという自覚がないのだろうか。
脚本も薄っぺらくて人物に感情移入ができない。何が名作なのだろうか。
ミスキャスト
冒頭、ティファニーのお店の前でタクシーを降りて、ロングドレスのファッショナブルな服装を着たオードリー・ヘップバーンがティファニーの店内を外から覗きこみ、紙袋から出したクロワッサンっぽいパンをかじってコーヒー?を飲むシーン、バックには有名はムーンリバーの曲が流れる、何かこれからワクワクさせてくれるような展開を期待させる感じで、この映画の好きなシーンの一つだ。
ところが、次第にこの女性がしっちゃかめっちゃかな性格ということが分かってくると、彼(ジョージ・ペパード)も見ている我々も振り回されることになってくる。はっきり言って、オードリー・ヘップバーンはこの女性役はミスキャストだと思う。というか、たとえマリリン・モンローがやったとしても、作品としては駄作になっていたと思う。主人公の生き方にまったく共感できないからだ。感動的なのはラストの雨のシーンだけで、猫を抱いて、やっと彼の愛を受け入れることになったが、余りにもそれまでの紆余曲折が金持ちの男だけを相手にしていたくせに、デタラメすぎないか。
前述の冒頭のシーン、人懐っこい猫、オードリー・ヘップバーンのファッション、また主題歌のムーンリバーをオードリー・ヘップバーン自身が歌っているシーン等、見どころ満載なのであるが、いかんせん、脚本が貧弱だったのが残念である。
あと気になったのが、彼女の住んでいるアパートの管理人?が日本人であるが、当時のアメリカ人にとっての日本人像なのか?かなりの偏見で、日本人としてはちょっと嫌な感じである。日本での公開は全く意識していなかったのかと疑いたくなる。
お金<愛
3回目の鑑賞は、午前10時の映画祭で。
やはりオードリーヘップバーンは、映画館で映える。
秀逸な名場面は、
・オープニングのティファニーでクロワッサン
・ポールに起こされ、木曜日と気づいてからのメイク(お茶目すぎる)
・パーティでおばさんの髪の毛から発火~消化
・ベランダでのムーンリバー弾き語り
・普段やらないことをやる日(お面)
・図書館でのポール告白
・名前の無いネコを置き去りにしたが、ポールの言葉で愛を取り戻すラスト
以前に見たときは、つまらない作品だなぁと思っていたが、
年を重ねて見直すと、何故か良くなってきた。
不遇の男女が最後の最後で、お金<愛で大団円だからかな。
王道ロマンチックラブストーリー
久しぶりに深夜の地上波で見たけど、やっぱり好き!オープニングから最高。早朝ニューヨークのティファニーの前でクロワッサンを食べるなんて、素敵良すぎる。
そしてオードリー・ヘップバーンの美しさよ…。お金持ちと食事してお金もらって夢は玉の輿(パパ活女子)という役なのに上品すぎて育ちの良い清楚なお嬢様にしか見えない。(そこがまた良い)
台詞も素敵だし、ラブストーリーに関してはハピエン厨なので、少女漫画的なラストは何度見てもときめく!
この映画すごくロマンチックだと思うんだよね。
ずっと安心できる場所を探していたホリーが見つけた居場所が才能あるイケメン貧乏作家なんてロマンしかない。
普通
クスッとなるシーンがありました。万引きのシーンなんか特に笑
めんどくさい女、金のかかる女に、ここから先一緒にいることを約束できる男が見つかった。そんな感じかな?と思います。
タイトルとストーリーが合ってるのか少し疑問ですね。した事の無いことがタイトルで、end後のストーリーは、明日の朝起きたら二人で行くということでしょうか笑 お金はあの2000ドル?笑
洋服で何か分かるかな?と服にも目を向けてましたが、昼は明るい系、夜は暗い系、大切な人とは豪華に着飾る。。普通笑
タバコ吸いすぎ!なんじゃあのパーティ!
さすが、海外と思ってしまった。
オードリーヘプバーンめちゃくちゃ可愛かったです。髪がつやつやで、着るもの全部着こなしてる。暴れるシーンなんか、ガチでしたね、ガッチャンガッチャン笑笑
皮肉っぽい言い方もありました。
面白い部分はありますが、全体を見ると最終評価は2.5です。0.5は面白くない訳では無いが、面白くないということを否定しないためです。そんな感じの映画でした。
けっこうよかった
オードリー・ヘプバーンがお人形さんじゃない役に取り組んだら、やっかいな手に負えない役だった。猫を雨の中逃がして、それを見つけるクライマックスは素敵だった。ただ、やっぱりあんなすごい美女は地に足を着けて暮らすことなんか無理だろうとしか思えない。
事件が画面の外でばかり起こり、登場人物はその報告を受けてびっくりする構成だった。
主人公が、明け方のニューヨークをけっしてそこが居場所ではない足取りで歩いている様子が、好き勝手にやっていても決してハッピーではないことを伺わせた。
年齢を考えながら観たのは失敗
登場人物のすべてにあんまり感情移入できなかった。唯一わかりやすかったのはユニオシ氏の感情だけ。彼にしてもコメディー要素が強すぎて、まじめに観ようとしていた神経を逆なでされた。筋書きが奇抜で、予想外の行動をとるキャラクターの面白さを感じられれば良かったが、人の感情を描くにしては荒い感じがする。
ざんねん
初めて観ました。
不朽の恋愛名作と言われているこの作品。
あらすじも知らないレビューも観ないまま鑑賞に踏み切りました。
…ハードルあげすぎました(@_@)
オードリーヘップバーンはお美しいのですが、
役柄としては好きになれません(笑)
題名も、ティファニーで朝食を…でいいのか?となりました(笑)
習慣になっている様子もなく、冒頭だけじゃないか!と突っ込みたくなりますね(笑)
①この人と結婚する!がコロコロしすぎてること
②エピソードを詰め込みすぎていること
なんというか…
主人公のエピソードや、求婚相手など、
すべてにおいて浅く広くといった感じなんですよね。
ぜんぜんストーリーにのめり込めませんでした。
有名作であることは確かですが、
名作と聞かれたら首を傾げてしまいますね(@_@)
ねこちゃん
People belong to each other. オードリー・ヘップバーンの美しさが光る有名作
午前10時の映画祭で観賞。オードリー・ヘップバーンで有名な今作ですが、「有名作」であっても「名作」とは限らなかった模様です。
オードリーが演じたホーリーのような女性ってリアルにいますよねー。いわゆる美人でもメンヘラな女。不思議と異性からはもてるけど、同性には嫌われるタイプ。ってかどんな状況でもホーリーを見捨てないポールは偉いですわ。最後のタクシーのシーンで人はお互いに束縛しあうもんなんだとホーリーに言い聞かせていたセリフが印象的でした。しっかしホーリーの性格を見てると、あれ、一緒になっても苦労するぞ~。
ストーリーは置いといて超我が儘な女性でも可愛く演じているオードリー・ヘップバーンと猫、そしてムーンリバーを楽しむ映画でした。
普通の恋愛物語だが、オードリーの魅力が際立つ
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 75
その日暮らしをするオードリー・ヘプバーン演じる美しいホリー。貧乏という設定の割りには洗練された華麗な衣装に身を包み、家賃の高いニューヨークでもリビングにベッドルームのついた部屋に住む。そして業界人やお金持ちとの派手な付き合い。一体何をしている人なのかと思いきや、刑務所に行って伝言を伝えるだけなどという怪しいことをしてわけのわからない大金を得ている。彼女は基本的に得体の知れない怪しい快楽主義者で物質主義者なのだ。その美しさを武器に上流階級に接触してお金持ちを虜にし、自分も上流階級に入り優雅な生活を楽しむことだけを人生の目標にしている。
そんな彼女が繰り広げるロマンティックな恋愛物語が本作である。そのような怪しくて性質の悪い彼女なのに、普通に恋愛をして普通に収まってしまう、物語としては普通の内容の映画だった。
原作は読んでいない。だがどうもホリーの設定とこの映画のロマンティックな恋愛の内容が一致しないなと違和感を感じていて、ちょっと調べてみるとやはり原作とはかなり異なるようだ。原作では彼女は恋愛に惑わされたりすることなく、最後まで自分の目的を追いかけ続けてブラジルにまで行ってしまい、そのうち行方不明になってしまう。そういう根無し草の破滅型の人なんだろう。
ホリーが生き方を変えずにいきつくところまで行ってしまって観客を置き去りにするのか、それとも恋に落ちてささやかな幸せにとどまって観客を安心させるのか。前者のほうが確かにこの本来のホリーの設定にしっくりとくる。でもそうなればこの物語は格調高くても重く深刻になってしまって、映画としてはこれほど有名作品にはならなかったようにも思える。高尚な文芸作品にはならなかったが、誰でも見られるわかりやすい恋愛コメディになった。
やはりこの映画の見所はオードリー・ヘプバーンの存在だろう。初めて見たときは意識しなかったが、原作ではホリーは娼婦同然ということだそうだ。彼女はお金持ちに体を売って生活をしている。だがそのような暗い部分を感じさせない、猫のように自由奔放に生きる女を魅力的に演じている。そのせいで雰囲気も軽くのびのびとしたものになっている。吹き替えなしでムーン・リバーを歌うオードリーの場面がお気に入り。
君の本棚にどうぞ
映画「ティファニーで朝食を」(ブレイク・エドワーズ監督)から。
オードリー・ヘプバーンの代表作というので、楽しみにしていたが、
ごめんなさい、あまりその良さが分からなかった。(笑)
タイトルの「ティファニーで朝食を」にも惹かれたが、
終始、喫煙のシーンが続き、期待した「爽やかさ」がなかった。
宝石店「ティファニー」は、台詞から想像すると
「落ち着けるところ」であり「静かに澄ました所が素敵」、
「不幸なんてない」場所として、設定されている。(らしい)
今回選んだ気になる一言は、若手小説家の台詞。
彼女の家に、自分の執筆した本を持参して呟く。
「君の本棚にどうぞ」
作品の内容は二の次で、自分の書いた「小説」があるなんて、
ちょっと洒落てるなぁ、とメモをした。
私もいつか、小説でも書いて、この台詞言ってみたいなぁ。(汗)
P.S
「ムーン・リバー」は、作品全体に流れ、映画音楽らしく最高。
オードリーありきの名作
今までオードリーの出演作品は「ローマの休日」しか観たことがなかったけど、
彼女の魅力はこの映画でも健在だった。
無駄な肉が一切ない華奢なスタイル、
意思の強そうな華やかな目元、
キュッと引きしまった顔の輪郭・・・
そしてそれらをさらに魅力的にみせる洗練されたファッション。
また、「小悪魔ホリー」を演じるオードリーの一挙一動がとにかく魅力的で
彼女を見守る男の一人のような目で終始この映画を観ていた気がする。
くるくる変わる表情、先の読めない行動にやきもきしながらも、
彼女に惹かれていってしまう男たち。
つかまりそうでつかまらない「天然小悪魔」の奔放な魅力を、
オードリーは素晴らしく表現していた。
中でも「ムーン・リヴァー」を窓辺で弾き語りする姿はなんとも村娘っぽく素朴で、
派手なパーティースタイルの彼女とのギャップもあり
とても可憐で可愛らしかった。
また、作家のポールもかっこよくて素敵だった。
この作品で一番好きなシーンは、二人が街をデートする場面。
中でも、二人がお面を被って万引きし手をつないで走るところは
こちらまで心がはずみワクワクしてしまうほど。
ただ、それくらいこのデートシーンが楽しかったので、
(二人の関係もすごくいい状態だと感じた)
その後の「ドンデン返し」が私にとってすごく蛇足に思えてしまった。
ホリーの気持ちもわかりそうでいまいちわからない。
いくら彼女が奔放で実は臆病な性格だったとしても、
あの展開はないんじゃ・・・としか思えなかった。
あのデートでの雰囲気のままハッピーエンドだったらどんなによかっただろう。
ホリーの兄のこともなんだかウヤムヤに流れて終わってしまった感じがしたし、
全体のストーリーはところどころ爪が甘い印象。
逮捕のくだりはグダグダに思えてならなかった。
有名な冒頭の「ティファニーを眺めながらパンをかじる」オードリーのシーンと、
ラストシーンがとてつもなくかけ離れていて
チグハグに感じてしまった。
ラストシーンは悪くないし感動したけど、
その後の二人の生活のシーンを入れるとかすれば
(例えばティファニーの前で二人でパンをかじるシーンとか)
まだ作品がグダグダのままで終わらずに、締まったかもしれない。
最初の「ティファニー」のインパクトが最後まで保たれていなかった。
悪くはないけど「名作」とは違う。
言うならば、「オードリーの魅力を堪能する」ための作品だと感じた。
オードリーファンにとっては「名作」と言えるのかも。
そういえば作中に日本人芸術写真家が出てきて驚いた!
「ハンニバル・ライジング」でも日本人が出てきて伝統文化を披露していたし、
有名な作品に日本人が芸術と共に出てくると
「日本文化」が海外の人にも受けいられている気がして嬉しく感じてしまう。
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