中国、わがいたみ

劇場公開日:

解説

文化大革命期の中国を舞台に、犯罪者として山奥の更生センターに送られた少年の姿を描くドラマ。製作はジャン・リュック・オルミエール、監督・脚本は本作品が長篇第一作になるダイ・シジエ、共同脚本はシャン・ユアンヂュー、撮影はジャン・ミシェル・ユモー、音楽はチェン・チーガンが担当。出演はグォ・リャンイー、チュウ・クァンニュウほか。中国語タイトルは「牛棚」“Niu-Peng”

1989年製作/フランス・西ドイツ合作
原題:Chine ma douleur 牛棚 Niu-Peng
配給:シネマトリックス=フリック
劇場公開日:1990年4月20日

ストーリー

'66年、文化大革命期の中国の田舎町。家の向いで洗濯をしている少女の気をひこうと、禁止された昔のラブソングのレコードをかけたことで、13歳のメガネ小僧ことティアン・ベン(グォ・リャンイー)は、党への侮辱罪で“牛棚”と呼ばれる犯罪者の更生センターに収容される。彼は単調な重労働と粗末な食事の日々に耐えきれず、一度は脱走を試みるものの失敗し、やがて15歳のスリの少年(チ・ヴィ・サン)と、仲間たちとは離れた岩場で鳩に囲まれて暮らしている道教の老師(チュウ・クァンニュウ)と親しくなる。老師は口がきけず片足にしか靴をはいていなかった。ある夜、曲芸団が“牛棚”にやって来るが、実は近くの貧農を励ますために来たのであって、彼らが人民の敵であると知るや、早々と引きあげてゆく。翌日、仲間がわざと落とした釘を踏みつけたメガネ小僧が病に倒れる。ペストと誤解され施設の外に放り出された彼を助けたのは老師だった。ある日メガネ小僧とスリの少年は、一日だけ街へ出ることができ、ふたりはたらふく食べるが、収容所に戻るなりスリの少年が食べすぎで死んでしまう。一方老師は、所長(ヴォン・ハンライ)の命令で可愛がっていた鳩を殺され、自殺してしまう。そんな老師をメガネ小僧が助け、何とか一命をとりとめさせるが、その時、口がきけないはずの老師が、私を助けてはいけない、とメガネ小僧に語りかける。そして彼は老師の願いを叶え、片足だけに靴をはいて、山から逃げるのだった。

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