太陽の果てに青春を

劇場公開日:

解説

史上に名高いネッド・ケリーの生涯を、大自然の雄大さの中に描きこんだ作品。製作はニール・ハートレイ、監督は「悪魔のような恋人」のトニー・リチャードソン、脚本はリチャードソンとイアン・ジョーンズの共同、撮影はジェリー・フィッシャー、音楽はシェル・シルバースタイン、編集はチャールズ・リースが各々担当。出演はローリング・ストーンズのボーカリスト、ミック・ジャガー、アレン・ビックフォード、ジョフ・ギルモア、マーク・マクマナス、ダイアン・クレイグなど。

1971年製作/イギリス
原題:Ned Kelly
配給:ユナイト
劇場公開日:1971年10月2日

ストーリー

罪人の子としての烙印を押されて一八五五年この世に生を受けたネッド・ケリー(M・ジャガー)は、一八六六年の父の死後数年たった一七才の年に馬泥棒の咎を受け、無実を主張したにもかかわらず、三年間の重労働を課せられた。この時以来彼は絶えず警察とトラブルを起こすことになった。だがそんな彼を、弟ダン(A・ビックフォード)と他の仲間の少年と共に本格的に無法の道へと追いやったのは、でっち上げの罪による母親の逮捕であった。母親の弁護費用を捻出するために、ケリー一味は金鉱さがしに山へはいり、収入を得るために密造酒作りを始めた。警察が彼らを追っているので、ケリー一味は常に見張りを怠らなかった。そこにマッキンタイアとウンギガンという二人のパトロール警官がやってきた。「動くな!」とネッドは叫んだ。ただ武器を取り上げるつもりだった。だがロンギガンは物陰に走り、ネッドに発砲しようとした。ネッドは射った。一発でロンギガンは死んだ。しばらくしてもう二人、ケネディ巡査部長とスカンラン警察部長が駆けつけてきた。「動くな!」と叫んだネッドに、スカンランがライフルを射った。ネッドは射ち返し、彼を殺した。ケネディは射ちまくりながら物陰に走った。マッキンタイアは、ケリー一味と射ち合うケネディを残し逃げ出した。射ち合いの末ケネディは致命傷を負った。ネッドは、もはや死を持つばかりのこの勇敢なケネディに同情を禁じ得なかった。しかし、もしマッキンタイアが急を知らせ戻って来るとすれば、ケネディが死ぬまでそばに居ることは、彼自身と仲間をムザムザと警察の手に渡すことになる。かといって、末期のケネディを野犬やありの餌食に残していくのはしのびがたいことだ。そこでネッドは、自分は人間らしく行動しているんだと信じて、ケネディの心臓に一発ぶち込んだのだ。一八七八年十月のことだった。ケリー一味によるストリンギーバーク・クリーリの警官“虐殺”として知られるこの事件により、ケリー一味の運命は封じられてしまった。彼らは恐るべき犯罪を犯したお尋ね者になったのだ。残る生涯に、警察に追われること以外何物も期待できなくなったのだ。ネッドは銃弾を防ぐよろいを着けていたが、それが命取りになってしまった。警官との射ち合いで、それが彼の動きを鈍らせた。そして無防備の足を射たれて生捕りにされた。弟ダンと友だちのスティーブ・ハート(M・マクマナス)と三人で、警察の手に渡るよりは相撃ちにしようと誓い合ったのだが。一八八〇年十一月十一日絞首刑に処され、ネッド・ケリーはその短い無法の一生を終えた。

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