劇場公開日 1954年10月5日

「演出と映像に時代も感じるものの、良作」ダイヤルMを廻せ! Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0演出と映像に時代も感じるものの、良作

2015年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

知的

総合75点 ( ストーリー:80点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )

 物語の最初から最後までが殆どが一つの部屋の中だけで完結してしまうという犯罪作品。グレース・ケリーの美しさが華を添えるという点でも、同じヒッチコック作品の『裏窓』と共通点がある。

 犯罪計画を考え実行する夫が狡賢くて身勝手で、だからこそ憎らしくて良い。完全と本人が思い込んでいる机上の計画と、現実に起こることの乖離を次々に現していく展開も良い。
 だけど、か弱い女が鋏で背中を刺したぐらいで大の男が即死なんてあっさりしすぎていて現実的ではない。ヒッチコック作品の殺人場面の演出は、この作品に限らず迫力が中途半端で時代を感じてしまう。それに死刑が決まった死刑囚を外に連れ出すなんてことが出来るのかな。それに犯罪計画と謎解きに重点をおいた本作はもちろん良い作品ではあるが、人物像の掘り下げや感情の表し方は再映画化版の『ダイヤルM』のほうが現代的で上手い。

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Cape God