劇場公開日 1954年10月27日

「誰もが知る名曲ジョニーギター!に酔いしれました」大砂塵 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0誰もが知る名曲ジョニーギター!に酔いしれました

2019年6月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

ヴィエナとジョニーが二人だけの時に必ず流れる主題歌の編曲のバラードが素晴らしくムードを盛り上げます
そして最後の最後で唱われる歌詞付きの主題歌で涙腺が崩壊します
誰もが知る名曲ジョニーギター
映画音楽大全集にはほぼもれなく収録されているでしょう

本作の本当の主人公はヴィエナ
演ずるジョーン・クロフォードは撮影当時49歳!
大人の色香に、色々な経験、辛い目にあってきた苦労がその美貌に重なって更に美しく感じます
相手役のジョニー役のスターリング・ヘイドンは彼女より11歳も下の38歳
でも彼女の衰えぬ美貌と体型は若い彼と釣り合うどころか、彼は彼女の引き立て役になっています
脚本も彼はお話の狂言回しとなっています

他にも悪漢バート役のアーネスト・ボーグナインが素晴らしい存在感を示しています
敵ボス役のエマを演ずるマーセデス・マッケンブリッジも良い仕事ぶりです

ところでギターを抱いた渡り鳥という言葉
おそらく同年製作の小林旭主演の同名の邦画から生まれた言葉でしょう
しかしおそらくは本作のジョニーギターからの翻案だろうことは本作の映像を一目見れば明らかでしょう

本作からヒントを得た時代劇や任侠ものはそれこそ山のように有りそうな名作です
堪能できる一本でした

あき240