劇場公開日 1995年9月2日

「球聖タイ・カッブ」タイ・カップ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0球聖タイ・カッブ

2015年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本当の名前はカッブであるこの偉大なる野球選手は、映画になるぐらいだからよほど魅力的な人物だったのだろう。
ところが、やたら銃は振り回すわ、差別的な発言は繰り返すわで面食らった。
現役の頃は選手の間でも一番の嫌われ者だったと言うのも納得。
映画はそんなカッブの偏屈で怒りっぽい性格の由来を、彼の伝記を書くために雇われたスポーツ記者の目を通して解き明かして行く構成となっている。

先日、イチロー選手がメジャー歴代2位の安打数の記録を超えたことで、彼の名前も日本で一躍クローズアップされるようになりましたが、実は最近になってカッブの悪評は、素行不良の記者の手によって捏造されたものではないか?と言う見方もされて来ています。
大衆はいつの時代もスキャンダラスな話題には、すぐに飛び付きたくなるものなんですね。
本作はスポーツ映画を得意にするロイ・シェルトン監督とハリウッドの良識派で通っている名優トミー・リーによって、ちょびっとだけであるがカッブの名誉を回復しているようにも思える。
もし、カッブがこの作品を見たらどう感じるだろうか。

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みつまる。