劇場公開日 1953年6月24日

「最初の方のクールな美しさ、恋する気持ちで馬に乗って駆けるシーンや最...」双頭の鷲 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最初の方のクールな美しさ、恋する気持ちで馬に乗って駆けるシーンや最...

2021年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最初の方のクールな美しさ、恋する気持ちで馬に乗って駆けるシーンや最後の騙し演技、王女の女優はなかなかに良い。だが、殺しに来る詩人ジャンマレーに全く魅力を感じない。コクトー監督が彼のために作った映画とも聞くだけに、不思議。愛人ということなので、盲目になって演出家としての計算ができていなかったのだろうか?

まあ、王女が毒服用の彼を敢えて騙して自分を殺させるのは意外な展開ではある。ただ、そこまで恋し愛しいことに、説得力を感じない。オルフェと美女と野獣で、本作に期待が膨らんでいただけに、かなりがっかり。

Kazu Ann