劇場公開日 1974年12月14日

「【9作目】黄金銃を持つ男」007/黄金銃を持つ男 アルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5【9作目】黄金銃を持つ男

2021年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

寝られる

ベースとなるストーリー、当時の時代背景から考えると先を見た科学的な設定などはとても素晴らしい。それだけに、脚本が残念で仕方無い。

殺し屋のスカラマンガが結構やり手(に見えるだけ)だが、とにかく今作も本当にロジャー・ボンドがグダグダ。ロジャー・ムーア、声も渋くて格好良いのだが、軽さの方が目立ってしまう。スカラマンガの執事、ニックナックの方がテキパキ動いて頑張っている。

そして、こんなに魅力の無いボンドガール、グッドナイトも凄い。容姿は綺麗なのだが、動きにキレも無く、ドジっ娘キャラが【007シリーズ】に合わず。個人的にボンドガールの中ではワーストのレベル。

水上チェイス、道場など全くストーリーに不要なシーンも多く閉口。。。場当たり的なシーンの挿入は、昔の中国カンフー映画を思い出させる。お約束の勘違いアジア文化満載で、ストーリーに組み込む理由も疑問。この時間をもっとスカラマンガや駆け引きに使って欲しかった。

カーチェイスだけは素晴らしく、ボンドの思い付きで突っ走る流れもあり、当時ではかなりの迫力。CGやワイヤーなども無い時代の中、車で驚きの曲芸に思わず『おーっ』と声が出た(笑)

【007シリーズ(スペクターまで)】のアンケートランキングでは24作中22位も納得の出来。ロジャー・ボンドの方向性を模索している様な作品。シリーズ鑑賞コンプリートの壁の一つか。

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アル