007/死ぬのは奴らだのレビュー・感想・評価
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中興の作品
ムーア先輩の第一作、世評上は前任と違ってユーモアサイドが強くなった、と言われていますが、前任者のワイルドよりもソフトでジェントルなキャラクターなので、その演出は正解でしょう。
4.5.6.7作と劣化しつつあったJBシリーズを立て直した感が強く、モーターボートを除いてはアクションも抑え気味でリアリズム重視ですが、といってシリアスでもなく王道のスパイ・エンターテイメントとしてシリーズの傑作のひとつです。
まあ、このシリーズは10年単位でコンセプトや全体の作りが大幅に改変されているので、クレイグ先輩あたりから見始めた40代以前の若い人にはウケないかもしれませんね。
Wings
ポール・マッカートニーの声が流れてきた時には、そう言えば!と懐かしくなった。
「Band on the Run」や「Jet」と同時期の作品かな。ビートルズの解散後、本領を発揮しつつある頃の勢いのあるポール。この後、幸せいっぱいのアルバム「London Town」へと。
ロジャー・ムーアの007の第一作目を飾るにふさわしいテーマ曲でした。
それからピンクレディーの「ペッパー警部」はこの映画に出てきた「ペッパー保安官」にちなんだという説があり、この次の「007黄金銃を持つ男」でも人気があったキャラクターなので、なんか納得の感じです。
ポール・マッカートニー&ウイングス‼️
3代目ボンド、ロジャー・ムーアが初登場したシリーズ第8作‼️どんなピンチに直面しても軽妙なジョークを飛ばすユーモラスなボンド‼️常に余裕があるムーア版ボンドは私的には嫌いじゃないが、特別好きでもない‼️アクションシーンもセスナ機の両翼がもげた状態で追手から逃げ続けるシーンや、ボートチェイスのあげく宙を飛んでしまうボートなど、全体的にコミカルな印象‼️私的には名作「ある日どこかで」を7年後に控えるボンドガール、ジェーン・シーモアの清楚な美しさや、「ゴールドフィンガー」で「ビートルズは耳栓して聴くもの」と嫌われていたポール・マッカートニーによる主題歌の名曲ぶりですね‼️
私にとって、ジーン・シーモア目当てのアイドル観光映画。
言うまでもなく、ジョージ・マーティンとポール・マッカートニーとのコンビでしょう。
ビッグ役の俳優、どこかで見たと思ったら、ホミサイド殺人搜査課のアル・ジャデーロ警部補だ♥
ボンドガールはジーン・シーモア♥私にとってダニエラ・ビアンキと同じ位のアイドル。
上野の聚楽の隣にあった映画館に行って二回見た。当時は指定席でなかったので、一番前の真ん中に座って、気に入れば三回見た映画もある。/小さな恋のメロディ』は四回見た事もある。
追記 今から50年前の映画で黒人に対する偏見丸だしだか、そもそもの『ドクターノー』の出たしを見てもらいたい。また、1973年はバハマがイギリスから独立している。但し、イギリス連邦としてどして。
ヘビ、ワニ、サメ・・・
タロット占いが雰囲気出している。ワニを使ったアクションもいい。ジェーン・シーモアが処女を失って占いの力がなくなる・・・といった件にはかなり惹かれた。Qの小道具は磁石になる時計と膨らんで爆発する弾丸。ただしシリーズの中でも珍しくQが登場していない。
カリブ海の島国サン・モニークとニューオーリンズを行ったり来たり。その移動がほとんど描かれてないので、どこにいるのかわからなくなる。それでもモーターボートチェイスはとても満足。陸地も走ってしまうところが凄い。そして間抜けな保安官ペッパーもいい味出してたな~
3代目ボンドのスタートとなったが、まだスパイ経験の浅いボンドといった感じでした。また、ブードゥー教の不気味さも良かったし、あのシャーマンみたいな奴が死んでないのも面白い趣向。麻薬と絡めるのはいいけど、ブードゥーといえばゾンビの源流だ!いつの日か、007vsゾンビって感じの映画ができないかな・・・
衝撃的な死に様
カリブ海の島国で諜報員が立て続けに殺害された。Mは新たな諜報員としてボンドを派遣するが…。
シリーズ8作目にして3代目ボンドのデビュー作。ヘビ、サメ、ワニと敵の使う生物が多岐に及んでおり敵組織の飼育員に想いを馳せてしまう。黒幕の死に方が壮絶な作品でした。
【8作目】死ぬのは奴らだ
今作からボンド役がロジャー・ムーアに。個人的には結構厳しめ。全体通してボンドが軽く、紳士感も薄く。黒人差別の様に見えてしまうストーリー、何だか宗教感も疑ってしまう。
タロット占いを題材に物語は展開、当時は新鮮かも知れないが、、、現在鑑賞するには脚本も練り不足が否めない。Qからのアイテムも都合良く万能過ぎて、少し醒めてしまった。
唯一の見せ場のボートチェイスは良いが、その前後のグダつきが半端無い。敵本拠地も潜入している感じも薄く、ボス役カナンガのラストも筆舌に尽くし難い。
唯一の救いはボンドガール。ソリテール役ジェーン・シーモアが好演。可愛くて綺麗、妖艶な雰囲気で凄く魅力的。
名曲『Live And Let Die』。
個人的な年代はガンズ・アンド・ローゼズ。曲が大好きなので★+0.5。ここからの"ロジャー"ボンドに期待。
東野 英治郎が西村晃になった時と同じ感覚
レーゼンビーで、コネリー以外がボンドを演じる経験をしていたので、ムーアへの変更も割り切って観られた。
例えるなら、水戸黄門で東野 英治郎が西村晃になった時と同じ感覚だ。
コネリーからムーアなら月形龍之介から東野の方が近いんだろうが、物心ついた時からずーっとご老公は東野だったのだから仕方ない。つまり私はムーア・ボンド世代なのだが、007はコネリー作品を頻繁にTVでやっていたからね。コネリー派です。
そんな訳でムーア作品にはあまり愛がないのだが、真っ新な気持ちで偏見無く観ていく事にする。
まず、ロジャー・ムーアの若々しさには感心した。コネリーより3つ年上には見えない。なかなかキープしてらっしゃる。
今回はNYのハーレムと、カリブ海ジャマイカが舞台。原作では2作目。
ジャマイカは、かつてコロンブスに征服され、ネイティブ・アメリカンは酷使・惨殺されてほぼ絶滅。代わる労働力としてアフリカから強制連行された黒人達の子孫が9割を占める土地。
それに加えて、カトリックでは「奴隷の邪教」として忌み、畏れられたブードゥが本作を彩る。
独特のダンス、太鼓、歌、生贄、神懸かり。至上神「ロア」は緑色の蛇の姿で顕現する。欧米のカトリックでは、蛇はエデンの園でエヴァを騙した悪魔の化身だし、ゾンビにされる刑罰などもあり、欧米人から見れば怪しさ満点だろう。
ヴィランは、カリブ海の架空の国サン・モニークの大統領カナンガ。自らハーレムの大物として顔を利かせ、NYに麻薬を無料でばら撒き中毒者を増やそうとする。市場価値を吊り上げる為だ。
B.Gはタロットを操るブロンド美女、ソリテア。正統派の英国美人で良いね♪
あとは印象に残ったのは派手なボートチェイス(ジャンプは見事でした!)
鮫、S&W M29くらいかな。
そりゃあ、.44マグは好きだけどさ。ボンドはPPKなんじゃない〜?
これって、ダーティーハリーより、あとだったっけ?
と思って調べたら2年後だね。これは影響受けてるよねw
ワインでもマティーニでもなくバーボン飲んでるし、ボンドカーじゃなくボンドボートだし、.44マグだし、Qも出ないし、なんか、コネリーとは全く違うボンド像を構築しようとでもしてたのかな?
(時計だけは変わらずサブマリーナだった。ロレックスから広告料でも貰ってたのかな?)
まぁ、なんだかブードゥの祭儀でドンドコドコドコ妖しい雰囲気に飲まれてるウチにボートが爆走して、煙に巻かれた感じだ。
な〜んとなく、ドタバタしているウチにボンドがコネリーからムーアに入れ替わっちまった。きっとブードゥの呪(まじな)いなんだろうから、まぁいいや。
そんな気分にさせられた、ムーア第1作であった。う〜む。
三代目(007⑧)
三代目ボンド、ロジャー・ムーアが登場する、シリーズ8作目。
ロジャー・ムーア版ボンドは、ショーン・コネリーよりシュッとしたイケメンだけど、やっぱり軽い(^_^;)
それにしても、相変わらず敵がマヌケ…
わざわざ施設を紹介してから殺そうとするから、殺し損なうと壊滅されるという(^_^;)
見どころは、ボートでのチェイスシーン。爽快で、見応えありました(^^)b
とりあえず、義手の男がマイケル・ジョーダンにしか見えない(^_^;)
ポール・マッカートニー&ウイングス
ポール・マッカートニー&ウイングスの曲を聴くために観に行ったようなものだった。
ロジャー・ムーアは女たらしのDNAだけを受け継ぎ、コミカルでおっとりとしたボンドが誕生した。
主題歌もさることながら、音楽がビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーチンなので、ポップな軽いタッチになっている。
Say live and let die. 主題歌は名曲🎵
2020年のボンド25作に向けて見直し007。6代目から遡って行って3代目ロジャー・ムーアのボンドまで来ました。かなり古くなってきた感があります。73年まで戻ってたらそりゃそうか。というわけで3代目1発目の「死ぬのは奴らだ」です。
ロジャー・ムーアが意外にイケメン‼️既にけっこうな年齢に見えるのですが、いい男ですね。凧に乗ってまで葉巻吸っていたのはちょっと笑えました。で、下にはちゃんとスーツを着こんでいるという。流石英国紳士や!そして、腕時計が便利。
悪人は全員黒人という今だったら問題になりそうな作りでビックリでした。この当時だからあり得た作品ですね。で、ボンドを殺す為に連れて行った先がワニ園てwwwしかも因幡の白兎方法であっさり脱出!スゲー、スパイってあんな事もできるんだ。そんな感じで全体的にユルいのですが、昔の映画の自由な発想って逆にスゴいかも⁉️と思ってしまいます。
元ビートルズでこの頃はウイングスのポール・マッカートニーが歌う主題歌は有名ですよね。映画を知らなくてもこの曲は知っている人も多いのではないでしょうか?この頃のポールって「バンド・オン・ザ・ラン」にせよ、途中で思いっきり変調する曲を作るのにハマっていたんでしょうね。
ラスボスの最後は予想外過ぎて思わず声を出して笑ってしまいました。いやー、本当にフリーダム。今の映画に慣れていると奇想天外過ぎるのですが、これも今に至る007の1つの歴史ですよね。
ボンド、ロジャー・ボンド
シリーズ8作目。1973年の作品。
本作から3代目ボンド、ロジャー・ムーアが登場!
任務件数は7件で、歴代ボンドの中でも最多。
在籍期間は12年で、こちらは6代目ダニエル・クレイグの14年に抜かれてしまったが、あちらは3年~4年置きに対しこちらは約2年置きとハイペース。
そんなロジャー・ボンドも、2代目ジョージ・レーゼンビー同様、就任当初は不評であった。
しかし、徐々に愛されるボンドに。
初代ショーン・コネリーとは違う魅力。どんな危機的状況でもユーモアを忘れない。ボンドの放つジョークはこの人が一番!
本作はまだクールなボンド像で作品もシリアス路線だが、その後は軽快な娯楽作が大半。時々サービス精神あり過ぎて、『ムーンレイカー』なんてトンデモ作もあったが…。(これについてはその時に)
シリーズ物の中期はマンネリや中弛みが多い。が、ロジャー・ムーアの魅力で支え、貢献。
人によってはムーアこそ、“THEジェームズ・ボンド”である。
さて、ロジャー・ボンドの初任務は…
アメリカ各地で英国諜報員が相次いで殺される。調査を命じられたボンドはアメリカへ。犯罪王ミスター・ビッグが世界中にヘロインを蔓延させる陰謀を突き止める。彼に仕えるタロット占いの美女ソリテールをボンドの“魅力”で惹き入れ、野望阻止に挑む。
初代が長い激闘の末スペクターを壊滅させたので(と言うか、実際は前作で原作側とのいざこざ)、本作からは代わる代わる犯罪組織との攻防に。
本作はNYハーレム拠点の犯罪組織なのだが…、
当時流行っていたブラック・ムービーの影響大。つまり、ボンドとボンドガール、ボンドの協力者以外、敵は全て黒人。
また、ブードゥー教も絡み、かなり異様な描かれ方。
今なら批判を浴びそうな…。
でも、傲慢ちきな白人保安官も登場し、まあおあいこか。あくまでヒーローはボンドだけ。
序盤~中盤は特筆すべき大きな見せ場に乏しく、ちと退屈。
が、クライマックスを飾るボート・チェイスは本作最高の見せ場!
河のボート・チェイス、陸からのパトカー追跡、コミカルなシーンも挟み、迫力あるシーンになっている。
それにしても本作でのボンド、ヘビにワニにサメとやたらと危険動物に襲われそうになっている。
ボンドガール、ソリテール役のジェーン・シーモアは実に魅力的な美女。
タロットカードで予知能力を持っている巫女のようだが、ボンドと寝て処女を失った事で予知能力も失う…って、一応彼女の一族に伝わる事らしいが、にしてもどんだけ凄いんだ、ボンドの精力!?
ポール・マッカートニー&ウィングスが歌う主題歌“LIVE AND LET DIE”はシリーズの中でも名曲の一つ。
プロレスの入場シーンやバラエティーの乱闘シーンなんかでもよく使われ、聞けば「あ~!」となる事必至。
全体的には悪くはないが、最高でもない。
シリアス路線に後の娯楽テイストも見え隠れし、手探り状態といった印象。
でも改めて見ると、ロジャー・ボンドもカッコイイ。
彼の本領が発揮されるのはこれから!
酷すぎる
これがあのトムフォードやアストンマーチンがパートナーシップを組むとは思えないほどのアホ映画。ロジャームーアについて文句はないしジェーンシーモアもとても綺麗だった。もはやこの二人によって評価の星をつけたが、ガイハミルトン率いる演出やストーリーは酷すぎる。
リアリティという点において評価は0点だ。憎くて仕方ない敵を謎の仕掛けで焦らしたりラストシーンの意味不明のDr.カナンガのデスシーン等見ているこっちが恥ずかしい気分になった。
個人的に笑いはボンドが放つ余裕のブリティッシュジョーク以外いらない(サンダーボールの序盤シーン脊椎矯正マシーンに乗る際、バイク乗車の姿勢と似ていたため「キックスターターはどこ?と尋ねる」)アメリカのペッパー保安官(彼の役自体は嫌いじゃない)もストーリー上いらない。
とにかくボンド映画の脱線を決定付けた駄作と言っていいだろう。
本作があったから21世紀まで続けていけるコンテンツに本シリーズはなり得たのだ
前作ダイヤモンドは永遠にでシリーズをリセットして人気シリーズを終了の危機から救いだしたのだが、結局前々作の女王陛下の007と同じ出発点に戻っただけとも言える
ではどうするのか?の難問への回答が本作であった
そして、それは観ての通り大正解であった
その答えとは
一つ目は時代の変化へ対応
つまり60年代の価値観で作られて来たこのシリーズを如何に70年代の新しい時代に適応させるか
この回答をしなければ時代遅れのシリーズということが決定的になる
逆に言うとその答えを出せれば、シリーズをこれからも長く制作していけるという訳だ
だからポールマッカートニーとウイングスのロックの主題歌にしたのだ
ヒッチコックでいうところのマクガフィンもゴールドでもダイヤモンドでもなく麻薬になる
黒人運動の盛り上がり、黒人音楽の全世界的流行
NYハーレムの黒人スラム化、さらには中南米ことにプエルトリコからの難民がNYに押し寄せていた
そして米国中に麻薬中毒が蔓延していた
実際、当時は低予算でも黒人が詰めかける黒人向けのアクション娯楽映画が大ヒットを連発していたのだ
オカルトの流行もあった
若者向け原作を選定しベースにして、これらのモチーフをかき混ぜてできたのが本作というわけだ
結果として見事に70年代の空気をまとった007の物語が出来たわけだ
コネリーはやはり戻ってこなかった
レーゼンビーを呼び戻す案もあったろうが、彼にはボンドとしての品と落ち着きが無かった
本作から起用されたロジャー・ムーアの方が断然良いのは明らかだ
実際にはムーアはコネリーよりも3歳年上とのことだが、見た目の若さがある
その上ユーモアのセンスというか雰囲気が漂っているのが良い
ボンドガールのジェーン・シーモア、黒人向けアクション娯楽映画の傑作110番交差点で存在感を示したヤフェット・コットーらの脇役陣の配役も素晴らしい
空気感が70年代のそれになった
ペッパー保安官が暗くなりすぎないように見事にバランスを取る役割を果たしておりこれも見事な仕事ぶり
(ピンクレディのペッパー警部は彼から来てるのかも?)
二つ目は偉大なるマンネリの肯定
物語の基本構成は過去の作品でうけたシーンをそのまま再構成して基本骨格はマンネリで良いとしたこと
アクションならその切り口を変えれば良いし
敵の殺し屋も新しいキャラクターを出せば良い
ポイントは観客が期待しているものを必ず出す
しかもその上を行く度肝を抜く強烈さでやれば間違い無しに受ける勝利の方程式を照れずに真面目にやることだ
観客の観たいものを観せる
NYのハーレム、ニューオーリンズのジャズ葬式はそれだ
セスナと自動車の追跡シーン、有名なモーターボートの追跡シーンは観客の想像の上を行く凄さ
ブードー教の生け贄シーンや鮫のジーンはスピルバーグによって後年、魔宮の伝説、ジョーズでそのモチーフをオマージュされているほどだ
お約束のラストシーンもこうなると分かっていても、それが良い!偉大なるマンネリに正攻法で真正面から取り組んでおり、その潔さがまた満足感に繋がっている
正にプロフェッショナルが考え抜いて作り上げた娯楽映画の傑作だ
本作があったから21世紀まで続けていけるコンテンツに本シリーズはなり得たのだ
8作目の悪役は全員黒人
・3代目ジェームスボンドは軽妙で女たらしのロジャームーアが初登場
・強力磁石の腕時計に何かと頼りすぎ
・ブードゥ教の怪しい踊りや儀式
・飛行機や車や船がとにかくぶっ壊れたり爆発音爆破シーンの派手な印象しかない
ファンタジー
スパイ映画というよりもファンタジー映画に近くなっているような感じでした。ロジャームーアがかっこよかったので全体的にはいい感じでしたが、途中のバカ長いボートのシーンは必要なかったような気がします。
記憶に残らない
ロジャー・ムーアはとても良いボンドです。セクシー、ユニーク、そして、ハンサム。ジェームズ・ボンドという名がふさわしい俳優だと思います。
しかし、初のムーアボンド作品は……酷い。
話に重みがまるで無いのです。本当にスパイ映画かと疑うほどに、何も無いです。敵もインパクト皆無。ただドタバタと話が進み、クライマックスも無く、テンポが悪いです。結果、記憶に何も残らない映画となってしまいました。
ボンドガールのジェーン・シーモアも美しいのに……彼女のキャラがパッとしなくて本当に残念。全体的に無理矢理感が…。
記憶に残ったのはポール・マッカートニーの主題歌だけですね。
ロジャー・ムーアのボンドは見物だけど、これはハズレでした。前作の「女王陛下の007」が名作だっただけに本当に残念です。
八作目 ロジャー・ムーア登場
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
近作からロジャー・ムーアになって、何があっても慌てず騒がず軽い減らず口や冗談でいなしてかわしていくようになる。コネリーが持っていた渋みが失せたという声も多いが、私はムーアのこのような軽いボンドも好きである。
内容はかなり喜劇色が強くなっていて、とにかく派手に車や船を壊しまくり、それで地元の陽気で頭の弱そうな警察がきりきり舞いさせられるというかなり馬鹿げた寸劇もあって、従来のボンド映画らしくない部分もある。でもこれもムーア路線には合っているとも思う。飛行機・車・船・鰐・鮫と忙しく立ち回り、内容は薄いが気楽に馬鹿騒ぎを楽しめる。
Live and Let Die
『007』シリーズ8作目
『死ぬのは奴らだ』
3代目ジェームズ・ボンド役はロジャー・ムーア
監督は『ゴールドフィンガー』『ダイアモンドは永遠に』のガイ・ハミルトン。
ロジャー・ムーアになってからの007はコミカルで、どこか軽い感じに。
本作なんかは特に軽い。
そしていらないシーンが多すぎてテンポが悪い。
さらに
わざとなのかはわからないが、悪役を全員黒人にするのはどうかと思う。どうしてもそうしたいなら、せめてその時代以降するべきだ。
自分は
ロジャー・ムーアの記念すべき1作目はヒドい出来になっていると思うので2.0
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